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「奇態」の意味と使い方や例文!「奇体」との違いは?(類義語)

奇態の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
奇態

「奇体」とも書く。

【読み方】
きたい

【意味】
普通とは違った感じを与えること。また、そのさま。風変わり。奇妙。

二字熟語の博士
「奇態」という言葉は、普通とは異なる、風変わりで奇妙な様子や行動を表しているんだよ。

これは、見た目や振る舞いが一般的なものとは違って、人々に変な感じを与えることを意味するんだ。

助手ねこ
ほぉー、それは、もう、「普通とちゃうねんな、変やわー」ってな感じのことやな。

周りとは違う、風変わりでおもしろおかしいさまや行動のことを指すんやな。

【語源・由来】
「奇」は「普通とは違っている。珍しい。」
「態」は「身や心の構え。広く、ありさま。ようす。」
「希代」の変化。

【類義語】
異様、奇妙

奇態(きたい)の解説

カンタン!解説
解説

「奇態」という言葉は、普通とはちょっと違う、変わった様子や行動、またはその状態を表す言葉なんだよ。

たとえば、友達が変な帽子を被って学校に来たとしよう。その帽子がすごく変で、みんなが見たことないような形をしていたら、それは「奇態な帽子」って言えるんだ。つまり、その帽子は普通とは違って、みんなの注意を引くような存在になるわけだね。

「名状しがたい奇態な存在」〈島木健作・生活の探求〉という文章は、言葉でどう表現していいかわからないくらい、普通じゃない、変わった存在を表しているんだ。つまり一般的な存在やものとはかなり異なるものを指しているんだよ。

また、「奇態なこともあるものだ」というのは、予想もしなかった、通常とは違う出来事や事態が実際には起こることもある、ということを表しているよ。たとえば、晴れている日に突如雪が降ってきたとか、夏なのに池が凍ってしまった、というような予想外で変わった事象を表しているんだね。

だから、「奇態」という言葉は、通常とは違う、変わった感じや様子、行動を表していて、何かが一般的でない、普通でないときに使う表現なんだね。

奇態(きたい)の使い方

ともこ
健太くん。今日はずいぶん奇態な格好をしているわね。
健太
僕は、いけてると思うんだけどな。
ともこ
それは魚のイメージなのかしら。
健太
そうだよ。今日は魚市場に見学に行くと聞いたから、これを着てきたんだ。格好いいでしょう。

奇態(きたい)の例文

例文
  1. 最近のともこちゃんは奇態な言動が多いが何かあったのだろうか。
  2. 辺境の地には、独自の進化を遂げた奇態な動物が多い。
  3. この辺りで奇態な現象が相次いで起こった。
  4. ここだけ氷がとけないとは、何とも奇態な。
  5. 外部の人から見ると、その土地の祭りやしきたりは奇態に見えるものです。

奇態の文学作品などの用例

  1. ・・・ぐるものである、との奇態なる植物学上の事実が、ダルガス父子によっ・・・ 内村鑑三デンマルク国の話

  2. ・・・がうごいているような奇態なものに見えた。緑の焔はリボンのようで、・・・ 太宰治玩具

  3. ・・・結構どころか、奇態であった。袖口からは腕が五寸も、はみ出している・・・ 太宰治乞食学生

「奇態」と「奇体」の違いを解説

奇態」は「奇体」とも書きます。

奇体」の「」は、「見かけのようす」という意味があります。

奇態」の「」は、「ありさま、ようす」という意味なので、「奇態」と「奇体」は同じ意味で使われます。

二字熟語の博士
「奇態」と「奇体」は、どちらも普通とは違う、風変わりな様子や状態を表す言葉だよ。

これらの言葉は非常に似ていて、意味に差はほとんどないんだ。だから、一般的にどちらの言葉も「奇妙」や「風変わり」などの意味で使われるんだよ。

助手ねこ
ええ!?「奇態」と「奇体」って、ほぼおんなじ意味で使われるんや?それやったら、どっちを使ってもええんやな。

ただ、言葉の形がちょっとちゃうだけで、中身は同じってことやな。ふーん、ちょっと面白いわ。でも、こんなに似てる言葉もあるんやなー。