読み方で悩みやすい漢字の一つに、「紅葉」があります。
Q「紅葉」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「こうよう」
- 「もみじ」
- 「こうよう」と「もみじ」両方とも
このページでは、悩みやすい「紅葉」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「紅葉」の読み方は、「こうよう」?「もみじ」?
紅葉の正しい読み方は、「こうよう」「もみじ」どちらなのでしょうか。
どちらもよく耳にする言葉ですね。
「紅」の音読みは「コウ」「ク」表外読として「グ」、訓読みは「べに」「くれない」表外読として「あか(い)」「もみ」となります。
一方「葉」の音読みは「ヨウ」表外読みとして「ショウ」、訓読みは「は」表外読みとして「かみ」「すえ」となります。
このことから「こうよう」は正しそうですが「もみじ」はどうなのでしょう。
さて、結論を言ってしまうと、紅葉の読み方は「こうよう」「もみじ」どちらも間違いではありません。
つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。
ただし「こうよう」「もみじ」どちらで読むかにより、若干意味合いが異なる場合があります。
さて「こうよう」は理解できるものの、何故紅葉を「もみじ」と読むのでしょうか?
実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。
今回の紅葉は「こうよう」とも読みますが、これの持つ意味が日本語の「もみじ」とほとんど変わらないために、そう読まれるようになりました。
「紅葉」の意味は、「こうよう」と「もみじ」で違う!
まず「こうよう」ですが、「秋になり、木の葉が黄色や紅色に変わること」また「その色が変わった葉」のことを指します。
これが「もみじ」になると、「こうよう」と同じ意味に加え「カエデの別称」や「鹿の肉」等の意味も持ちます。
「もみじ」の方がより広い範囲で使われるわけですね。
紅葉の使い方としては、「今紅葉が見ごろになっています」や「色づいた紅葉が美しい」等があります。
2つとも「こうよう」でも「もみじ」でも使えますね。
前者が「色が変わること」を指し、後者が「色づいた葉」を指しています。
まとめ
- 紅葉の読み方は「こうよう」「もみじ」どちらも正しい。
- 「こうよう」とは「秋に木の葉の色が変わること」「またその葉」の意である。
- 「もみじ」は「こうよう」の意に「カエデの別称」や「鹿の肉」等の意が加わる。
- 「もみじ」の方が広く使われる。