強制の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
強制
【読み方】
きょうせい
【意味】
権力や威力によって、その人の意思にかかわりなく、ある事を無理にさせること。
意思に関係なく、上から命令して、押し付けるようなやり方や。それは、なんか嫌やなぁ。やっぱりみんなの意見を尊重するのがええわ。
【語源・由来】
「強」は「無理に押しつける。しいる。しいて。」
「制」は「おさめる。したがわせる。」
【類義語】
強要、強いる
【対義語】
自発、意思、自由意志、自主、任意、随意
強制(きょうせい)の解説
「強制」という言葉はね、権力や力を使って、人の意志や考えに関係なく、何かを絶対にやらせることを意味するんだよ。
例えば、日常生活で「無理やり」とか「仕方なく」って感じるとき、それって自分の意思とはちょっと違うことを強いられている状況だよね。その「無理やり」させる行為そのものが「強制」というわけ。
「参加を強制する」というのは、たとえば、学校や会社での行事やセミナーに、本当は行きたくないけど、上司や先生に「参加は必須だから」と言われて、選ぶ余地なく行かざるを得ないような状態を指しているんだ。このとき、自分の自由な意志で選択しているわけではなく、外からのプレッシャーや命令で、参加することが決められているわけ。
また、「強制執行」っていうのは、特に法律の世界でよく使われる表現で、何かの決定や命令、たとえば裁判所の判決があって、それに従わない人や組織に対して、その判決や命令を実際に行動として実現させるための手続きや行為を指すんだ。この場合、自分が納得しているかどうかとは関係なく、法的な権威に基づいて、特定の行動を取らざるを得なくなることを示しているよ。
だから、「強制」という言葉は、自分の意志や考えとは関係なく、無理やり何かをさせられる、っていうことを表しているんだね。
強制(きょうせい)の使い方
強制(きょうせい)の例文
- 寄付は自分の意志でするものであって、強制するのはおかしい。
- 19世紀に、奴隷や囚人などをオーストラリア大陸に強制的に移住させた。
- 伝染病の疑いのある患者を強制隔離する。
- 有無を言わせず強制的に参加させられたからやる気が無い。
- 不法滞在者を強制送還させた。
強制の文学作品などの用例
「強制」と「矯正」「強要」の違いを解説
「強制」と同じ読み方の語に「矯正(きょうせい)」、似ている語に「強要(きょうよう)」があります。
「強制」と「矯正」の違いは?
「矯正」は、
①欠点・悪習などを正常な状態に直すこと。
②刑務所・少年院などに収容されている人たちの改善更生のための処遇を行うこと。従来の「行刑」に代わって用いられている語。
という意味です。
「強制」は、相手が望まない物事を無理にさせることをいうので、読み方が同じですが意味は違います。
一方で、「矯正」は、何かの欠点や悪習を正すことや、囚人などの人々の行動を良い方向に改めるための処置を意味するんだ。
それに対して、「矯正」は、ちょっとズレてるとこや、悪い習慣をなんとかして正すことやな。例えば、歯並びが悪いのを矯正する、とか。また、囚人さんがちゃんと社会に戻れるように、良い方向に教えることも矯正って言うんやな。似てるようで、全然ちゃうことを意味してるんやね。
「強制」と「強要」の違いは?
「強要」は、「無理に要求すること。無理やりさせようとすること。」という意味です。
「強制」も「強要」も、相手が望まない物事を無理にさせることをいいます。
しかし「強要」は、要求する意味を含む点が違います。
一方、「強要」は、ある要求や行動を無理やりさせること、つまり、人に対して無理やり何かを求める行為を指すんだ。
それに対して、「強要」は、「こうしてくれ!」っていう強い要求や、プレッシャーをかけて人に何かをさせようとすることやな。似てるけど、どうやって無理矢理させるか、ってところがちょっと違うんやね。