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「漫然」の意味と使い方や例文!「漠然」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
漫然

【読み方】
まんぜん

【意味】
心にとめて深く考えず、またはっきりとした目的や意識を持たないさま。とりとめのないさま。しまりのないさま。

【語源・由来】
「漫」は「そぞろに。なんとなく。」という意味。「然」は「状態を表す形容詞のあとに添える語」。このことから「漫然」はそぞろなさまを表す語。

【類義語】
不確か、うやむや、曖昧、あやふや

【対義語】
判然、歴然、鮮明、明白、瞭然、鮮烈

漫然(まんぜん)の使い方

ともこ
健太くん。漫然かつ適当にすごし過ぎよ。
健太
人生は長いんだ。ぼんやりする時期も必要だよ。
ともこ
健太くんの場合、年がら年中漫然としているから問題なのよ。
健太
まだ本気を出していないだけだよ。いつか本気を出すよ。

漫然(まんぜん)の例文

  1. 健太くんは漫然と運命に身を任せている。
  2. 漫然と勉強するだけじゃ身につかないよ。
  3. 何か意見を出すわけでもなく漫然と座っていた。
  4. 漫然と見ていたら気が付かなかったが、よく見ると写真にともこちゃんが写っている。
  5. 漫然と動きを追っているだけじゃ師匠の技術は盗めない。

「漫然」と「漠然」の違いは?

漫然」に似た意味の言葉に「漠然(ばくぜん)」があります。

漠然」は「ぼんやりして、はっきりとしないさま。とりとめのないさま。」をいいます。

漫然」が「目的や意識をしっかり持たずにぼんやりしている」ことを表し現在進行形で「ぼんやり」が続いています。

漠然」が「気持ちや話などがぼんやりしていてはっきりしない」ことで、その瞬間のさまを表しています。

両語にはこういった違いがあります。