【二字熟語】
迷宮
【読み方】
めいきゅう
【意味】
①中に入ると容易に出口がわからず迷うようにつくってある建物。
②複雑に入り組んでいてなかなか解明できない事柄のたとえ。また特に、手がかりがなく解決の見通しが立たない犯罪事件。
【語源・由来】
「迷」は「進むべき道がわからなくなる。まよう。」
「宮」は「王などの住む大きな建物。」
英語「Labyrnth」の訳語で、ギリシャ神話で、ミノス王がミノタウロスを閉じ込めるために工匠ダイダロスに命じてつくった迷宮、ラビュリントスから。
【類義語】
ラビリンス
迷宮(めいきゅう)の使い方
あの事件は解決したの?
迷宮入りしたんだって。
お宮入りってやつね。
遺族はさぞ無念だろうね。
迷宮(めいきゅう)の例文
- テレビ局は、かつては、テロ対策のために迷宮のように造られていた。
- 迷宮を抜けないと、もう一度太陽の下に出ることはできない。
- 迷宮入りした事件を一から洗いなおす。
- ともこちゃんの家は巨大な豪邸で、迷宮のように元居た場所に戻れない。
- 事件を迷宮入りさせないために、初動捜査が大切だ。
「迷宮」と「迷路」の違いは?
「迷宮」に似ている語に「迷路(めいろ)」があります。
「迷路」は、
①迷いやすい道。入り込むと迷って出られなくなるような道。
②①を図形化した遊び。
③内耳の骨迷路とその中にある膜迷路のこと。
という意味です。
「迷宮」も「迷路」も、迷うという意味は同じです。
しかし「迷宮」は、中に入ると出口が分からなくなるように造った、複雑な建物をいいます。
対して「迷路」は、入り込むと迷って出られなくなるような道をいうので、道と建物という違いがあります。
また「迷路」には、迷いやすい道を図形化した遊び、内耳の骨迷路とその中にある膜迷路という意味がありますが、「迷宮」にそれらの意味はありません。
さらに「迷宮」には、複雑に入り組んでいてなかなか解明できない事柄のたとえという意味がありますが、「迷路」にその意味はありません。