【二字熟語】
迷惑
【読み方】
めいわく
【意味】
①ある行為がもとで、他の人が不利益を受けたり、不快を感じたりすること。また、そのさま。
②どうしてよいか迷うこと。とまどうこと。
【語源・由来】
「迷」は「正しい仕方がわからない。筋が通らない。まよわせる。」
「惑」は「心が何かにとらわれて正しい判断ができなくなる。まどう。まどわす。」
【類義語】
邪魔、面倒、厄介
【対義語】
ありがたい、感謝
迷惑(めいわく)の使い方
迷惑(めいわく)の例文
- 迷惑駐車に困っている。
- 親に迷惑をかけてはいけない。
- 他のお客様の迷惑になります。
- ポイ捨てに迷惑している。
- 今更変えるだなんて迷惑な話だ。
「迷惑」と「困る」「心配」「面倒」との違いは?
「迷惑」に似ている語に「困る(こまる)」「心配(しんぱい)」「面倒(めんどう)」があります。
「迷惑」と「困る」の違いは?
「困る」は、
①ある物事をどう判断・処理してよいかわからず悩む。取り扱いがやっかいで苦しむ。困惑する。もてあます。手を焼く。
②つらいことにあって苦しむ。難儀する。
③不都合である。迷惑する。
④金や物がなくて生活に苦しむ。困窮する。
という意味です。
「迷惑」も「困る」も、「不都合である。迷惑する。」という意味があり、「隣家の騒音に困っている」「隣家の騒音に迷惑している」のように共通する部分があります。
しかし、「迷惑」には、「人出が足りなくて困る」のような「つらいことにあって苦しむ。難儀する。」という意味や、「金に困ったことがない二世議員に庶民の気持ちは理解できまい」のような「金や物がなくて生活に苦しむ。困窮する。」という意味がない点が違います。
「迷惑」と「心配」の違いは?
「心配」は、
①物事の先行きなどを気にして、心を悩ますこと。また、そのさま。気がかり。
②気にかけてめんどうをみること。世話をすること。
という意味です。
「迷惑」は、不利益を受けたり、不快を感じたりすることをいいます。
対して「心配」は、気がかりなことをいう語なので意味が違います。
「迷惑」と「面倒」の違いは?
「面倒」は、
①手間がかかったり、解決が容易でなかったりして、わずらわしいこと。また、そのさま。
②世話。
③体裁がわるいこと。見苦しいこと。また、そのさま。
という意味です。
「迷惑」は、不利益を受けたり、不快を感じたりすることをいいます。
対して「面倒」は、「面倒臭い」のように「手間がかかる」、「妹の面倒をみる」のような「世話」という意味で使われるので、「迷惑」とは意味が違います。