【二字熟語】
見得
【読み方】
みえ
【意味】
①見た目。外観。みば。
②歌舞伎の演技・演出の一。俳優が、感情の高揚した場面で、一瞬動きを停止して、にらむようにして一定のポーズをとること。
【語源・由来】
歌舞伎の演技・演出の一。
【類義語】
虚栄心
見得(みえ)の使い方
首相が新しい資本主義を目指すって大見得を切ったけれども大丈夫なのかな。
そもそも新しい資本主義って何なのかがわからないから、どこがゴールかわからないわ。
そうだね。達成できてもできなくても分からないね。
もっと国民に分かりやすい政治をしてほしいわよね。
見得(みえ)の例文
- 団十郎が花道で見得を切った。
- 健太くんは、全て僕にまかせろと見得を切った。
- 修羅場で見得を切る。
- 年老いても子供たちの世話にはならないと見得を切った。
- あと半年で完成できなかったら、責任をとって辞職しますと見得を切った。
「見得を切る」と「見栄を張る」の違いは?
「見得」を用いた語に「見得を切る」があります。また、似ている語に「見栄(みえ)を張る」があります。
「見得を切る」は、
①役者が見得の所作をする。
②ことさら自分を誇示するような態度をとる。
という意味です。
「見栄を張る」は、ことさらにうわべを取り繕うことをいいます。
「見得を切る」は、歌舞伎役者が「見得」の所作をすること、目立とうとして、自分を誇示することをいいます。
対して「見栄を張る」は、自分をよく見せようとうわべを取り繕うことをいうので意味が違います。