読み方で悩みやすい漢字の一つに、「両刃」があります。
Q「両刃」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「もろは」
- 「りょうば」
- 「もろは」と「りょうば」両方とも
このページでは、悩みやすい「両刃」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「両刃」の読み方は、「もろは」?「りょうば」?
両刃の正しい読み方は、「もろは」「りょうば」どちらなのでしょうか。
漢字から察すると「りょうば」の気もしますが、「もろは」にも聞き覚えはありそうですね。
「両」の音読みは「リョウ」、訓読みは表外読として「ふた(つ)」となります。
一方「刃」の音読みは「ジン」表外読みとして「ニン」、訓読みは「は」表外読みとして「き(る)」「やいば」となります。
このことから「りょうば」は正しそうですが「もろは」はどうなのでしょう。
さて、結論を言ってしまうと、両刃の読み方は「もろは」「りょうば」のどちらを使っても間違いではありません。
つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。
ただ、実際には両刃は「りょうば」と読むのが一般的となるようです。
また、「もろは」と読む場合には「諸刃」の漢字が使われることが多くなります。
さて「りょうば」は理解できるものの、何故両刃を「もろは」と読むのでしょうか?
実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。
今回の両刃は「りょうば」とも読みますが、これの持つ意味が日本語の「もろは」とほとんど変わらないために、そう読まれるようになりました。
「両刃」の意味は、「もろは」も「りょうば」も同じ
両刃の意味としては、「両側に刃のある様、またその刃物のこと」を指しています。
両刃を用いた例文としては、やはり「両刃の剣」ですね。
ただ、この場合には「りょうばのつるぎ」と読むのが一般的です。
前述のように「もろはのつるぎ」と読む場合には「諸刃の剣」となります。
まとめ
- 両刃の読み方は「もろは」「りょうば」のどちらも正しい。
- ただし両刃は「りょうば」と読むのが一般的で、「もろは」の場合には諸刃が使われることが多い。
- 両刃は「両側に刃のある様、またその刃物のこと」を意味する。