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「網羅」の意味と使い方や例文!「把握」「包含」「含有」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
網羅

【読み方】
もうら

【意味】
①人を束縛するものや法律の制裁など。
②残らず取り入れること。

【語源・由来】
「網」は「あみ。」
「羅」は「鳥を捕らえる網。網にかけて捕らえる。」
魚をとる網と、鳥をとる羅(あみ)の意から。

【類義語】
広範囲、万遍ない、手広い

【対義語】
抜取、抜粋

網羅(もうら)の使い方

ともこ
この作品集は、彼のこれまでの小説を網羅しているんだって。
健太
それはすごいね。全部の作品が読めるんだね。
ともこ
そうなの。しかも特別バージョンの装丁なの。
健太
ファンとしては買うしかないね。

網羅(もうら)の例文

  1. 全範囲を網羅している問題集です。
  2. 昭和史の資料を網羅する。
  3. 地震に関する過去80年間のデータを網羅している。
  4. 情報を網羅的に収集する。
  5. そのリストはその本の単語を全部網羅している。

「網羅」と「把握」「包含」「含有」の違いは?

網羅」に似ている語に「把握(はあく)「包含(ほうがん)」「含有(がんゆう)」があります。

「網羅」と「把握」の違いは?

把握」は、
①しっかりとつかむこと。手中におさめること。
②しっかりと理解すること。

という意味です。

網羅」 は、主に、残らず取り入れることという意味で使われます。対して 「把握」 は、あるものごとに対して、全ての情報を正しく理解することをいう点が違います。

「網羅」と「包含」の違いは?

包含」は、つつみこみ、中にふくんでいることという意味です。

網羅」は、何かを残らずおさめること、残らず取り入れることをいいます。

対して「包含」は、「矛盾を包含する」のように、内部に事情などを包み含んでいることをいうので意味が違います。

包含」は、多く抽象的な事象に使われます。

「網羅」と「含有」の違いは?

含有」は、成分や内容の一部として含みもつことをいいます。

網羅」は、何かを残らず収めること、残らず取り入れることをいうのに対して、「含有」は、「鉄分を多く含有する食品」のように、その中に含んでいることをいう点が違います。