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「霧散」の意味と使い方や例文!「雲集霧散」とは?(類義語)

【二字熟語】
霧散

【読み方】
むさん

【意味】
霧が散るように、あとかたもなく消えること。雲散霧消。

【語源・由来】
霧が散る意。

【類義語】
雲散霧消

霧散(むさん)の使い方

ともこ
健太くん。ねえ。健太くんってば。
健太
あー。集中していたのに、思考が霧散してしまったよ。
ともこ
ごめんなさい。いつものように勉強しているふりだと思ったのよ。
健太
僕だってたまにはやる気になるんだよ。

霧散(むさん)の例文

  1. 黒い靄のように頭の中を占めていた疑惑がした。
  2. あれほどともこちゃんを恨んでいたのに、その気持ちは霧散した。
  3. ともこちゃんの一言で、折角の楽しい気分が霧散した。
  4. 首都を占拠しいてた軍隊が霧散した。
  5. 健太くんのおならで、緊迫した空気は霧散した。

「雲集霧散」とは?

霧散」を用いた表現の一つに「雲集霧散(うんしゅうむさん)」があります。

雲集霧散」とは、多くのものが集まったり散ったりすることをいいます。

「雲のごとく集まり、霧のごとく散ず」と読み下す。
雲集」は、雲のように多く集まるという意味です。
出典は、『文選』班固「西都の賦」からです。
【類義語】
・離合集散(りごうしゅうさん)
・合従連衡(がっしょうれんこう)
・集散離合(しゅうさんりごう)

【例文】

  1. 朝に河海を発し、夕に江漢に宿る。沈浮往来し、雲集霧散す。(文選、斑固、西都の賦)
  2. 成功するとハイエナのように人が集まり、没落すると散っていく様は、まさに雲集霧散のようだ。