「二字熟語の百科事典」が書籍化されました!詳細はコチラ

「捏造」の意味と使い方や例文!「事実を捏造する」は誤用?(類義語)

【二字熟語】
捏造

【読み方】
ねつぞう

「でつぞう(捏造)」の慣用読み。

【意味】
ありもしないことを、事実であるかのようにつくりあげること。でっちあげること。

【語源・由来】
「捏」は「こねて作りあげる。でっちあげる。」
「造」は「物をこしらえる。つくる。」

【類義語】
でっち上げ、偽装、歪曲

捏造(ねつぞう)の使い方

ともこ
健太くん。あのニュースを知ってる?
健太
ああ。あれは、マスコミが捏造したフェイクニュースだったらしいよ。
ともこ
捏造だったの?信じてしまったわ。
健太
一社でも捏造記事を世に出すと、マスコミ全体がマスゴミ呼ばわりされるよね。

捏造(ねつぞう)の例文

  1. 警察が証拠を捏造した疑いがある。
  2. 発表した論文で、添付画像を捏造したり改ざんしたりする不正を確認した。
  3. その署名は、偽造、捏造されたものだった。
  4. テレビ局が、ドキュメンタリー番組で事実を捏造したことが発覚した。
  5. ただ入らざる事を捏造して自ら苦しんでいる者だと云えば、それで充分だ。さすがに子供はえらい。(夏目漱石、吾輩は猫である)

「事実を捏造する」は誤用?

捏造」は、「事実を捏造する(じじつをねつぞうする)」という表現で使われることがあります。

しかし「事実を捏造する」は、誤用ではないかという意見があります。

捏造」が、ありもしないことを、事実であるかのようにつくりあげることという意味なので、「事実を捏造する」は、「事実を事実のようにつくりあげる」という意味になり、間違いではないかと言われています。

ですが、「捏造」の「」には、でっち上げるという意味があるため、「事実を捏造する」は、事実をでっち上げるという意味になり、正しい使い方と言えます。

ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



error: 右クリックはできません。