姉妹サイト「ことわざ・慣用句の百科事典」はこちら

「陰惨」の意味と使い方や例文!「いんざん」とも読む?(類義語・対義語)

陰惨の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
陰惨

【読み方】
いんさん

【意味】
暗くむごたらしい感じ。また、そのさま。

二字熟語の博士
「陰惨」という言葉は、暗くて、どことなく恐ろしい感じを表しているんだよ。
助手ねこ
なるほどな。それは暗いし、何か怖い雰囲気を感じることを言うんやな。

これは、ちょっと陰鬱な場所や状況によく使われるんやろな。

【語源・由来】
陰気で惨いこと。

【類義語】
むごい、むごたらしい、無残、血なまぐさい

【対義語】
明朗、快活、陽気

陰惨(いんさん)の解説

カンタン!解説
解説

「陰惨」っていう言葉は、暗くて怖い、または悲しくて重たい感じを表しているんだよ。何かが怖い、またはとても悲しいように見えるときに使われる表現なんだ。

たとえば、「陰惨を極める」っていうときは、何かが本当に暗くて怖い、あるいは本当に悲しくてつらい状況を表しているよ。それは、どこか悲しい、または恐ろしさが最高潮に達しているっていうことだね。

また、「陰惨な事件」っていうときは、その事件がとても暗くて怖い、あるいはとても悲しいという意味だよ。それは、何か重大な事故や犯罪が起きて、人々が非常に恐怖を感じるか、非常に悲しむような状況を表しているんだね。

陰惨(いんさん)の使い方

健太
ともこちゃん。あの事件のことを聞いた?
ともこ
陰惨な事件だったわね。
健太
一体全体、どんな境遇で育ったら、あんな陰惨な事件を起こすことができるんだろうね。
ともこ
私には犯人の気持ちはわからないし、わかりたくもないわ。

陰惨(いんさん)の例文

例文
  1. 健太くんの作品は、陰惨なものが多い。
  2. そこには、想像した以上に陰惨な真実が隠されていました。
  3. 空襲ですべてが焼き払われた陰惨な光景は、今でも私の脳裏に焼き付いてはなれません。
  4. 事件現場は、目を背けたくなるくらい陰惨を極めていました。
  5. どんなに警察が寝る間を惜しんで働いても、陰惨な事件が後を絶たない。

陰惨の文学作品などの用例

  1. ・・・して又この町はずれの陰惨たる風物と同じような色の着物を着ていた。・・・ 芥川竜之介蜜柑

  2. ・・・を響かしつつ、うたた陰惨の趣をなせり。 予はしばらくして・・・ 泉鏡花外科室

  3. ・・・で、行く行く山の陰は陰惨として暗い。……処々巌蒼く、ぽっと薄紅く・・・ 泉鏡花七宝の柱

「いんざん」とも読む?

陰惨」の「」は、「惨敗(ざんぱい)」や「惨殺(ざんさつ)」のように、「ざん」と慣用読みすることがあります。

しかし「陰惨」は「いんさん」と読み、「いんざん」と読むことはできません。

読み方を間違えないよう注意しましょう。