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「為体」の意味と使い方や例文!「為体の知れない」は漢字間違い?(語源由来・類義語)

【二字熟語】
為体

「体たらく」とも書く。

【読み方】
ていたらく

【意味】
ありさま。ようす。ざま。現在ではののしったり自嘲をこめたりして、好ましくない状態にいう。

【語源・由来】
名詞「体(てい)+断定の助動詞「たり」のク語法。

【類義語】
醜態、失態、ざま

為体(ていたらく)の使い方

ともこ
健太くん。逃げ帰ってきたの?
健太
だって怖かったんだよ。
ともこ
何たる為体。空手部の部長が聞いてあきれるわ。
健太
空手部の部長だからって、みんながみんな気が強いわけじゃないんだよ。

為体(ていたらく)の例文

  1. 今季は10戦全敗という為体だった。
  2. 何という為体だ。
  3. 私としたことがこの為体だ。
  4. 真昼間から仕事をしないで酒を飲む為体
  5. 選挙で議席の過半数を割った為体を情けなく思う。

「為体の知れない」は漢字間違い?

為体」と同じ漢字表記で「為体(えたい)の知れない」という表現があります。こちらは「為体」と書いて「えたい」と読みます。

為体えたい)」は一説によると「為体ていたらく)」の音読「いたい」の転とされています。「得体(えたい)」とも書き、こちらの方が一般的に使われることが多いです。

為体えたい)」とは「ほんとうの姿や性質。実体。正体。」という意味です。

為体(えたい)の知れない」は、よくわからない、正体が分からないという意味で使われます。

【例文】

  1. 為体の知れない物体が空から降ってきた。
  2. 為体の知れない生物が海岸に打ち上げられていた。
  3. 為体の知れない恐怖を感じる。