穏健の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
穏健
【読み方】
おんけん
【意味】
考え方や言動などがおだやかで、行きすぎがなく、しっかりしているさま。
行動や考えがしっかりしてるってことやろ。
【語源・由来】
「穏」は「落ち着いている。おだやか。」
「健」は「体が丈夫で、しっかりしている。元気がよい。」
【類義語】
温和、温厚、柔和、温良
【対義語】
過激
穏健(おんけん)の解説
「穏健」という言葉は、何かが落ち着いていて、極端ではなく、過度に強くないということを示すんだよ。
たとえば、ある人が考えることや、話すこと、行動することが、おだやかで安定感がある場合、その人を「穏健」と表現することができるよ。つまり、それは過激ではなく、極端な意見や行動をしないということだね。
「穏健な思想」というのは、考え方が極端でなく、バランスが取れていて、穏やかな意見や考えを持つことを意味するよ。
逆に「過激」という言葉は、「穏健」の反対で、何かが極端で強烈であることを示すんだ。
そして、「おんけんさ」というのは、穏健であること、または穏健である性質を示す名詞だよ。
穏健(おんけん)の使い方
穏健(おんけん)の例文
- ともこちゃんは、穏健な考え方をしている。
- 穏健な指導者が政治を執り行っている。
- 健太くんのおばあちゃんは、昔はやんちゃをしていたらしいが、今は穏健そのものだ。
- 首相の穏健な姿勢が支持率の高さにつながっている。
- 過激派組織が穏健路線に転換した。
穏健の文学作品などの用例
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・・・る偏見を抱いて見るも穏健老実なる紳士と認めらるべき思想界の長老た・・・ 内田魯庵「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
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・・・在来のいわゆる穏健な異端でない画に対して吾人が不合理を感じないの・・・ 寺田寅彦「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
「穏健」と「温厚」「温和」の違いを解説
「穏健」に似ている語に「温厚(おんこう)」「温和(おんわ)」があります。
「穏健」と「温厚」の違いは?
「温厚」は、穏やかで、優しくまじめなさまをいいます。
「穏健」も「温厚」も、性格や性質などが穏やかなさまという意味です。
しかし「穏健」は、性格のほか、思想、言動などに過激な点がないということに重点を置いている点が違います。
一方「温厚」は、人の性格が優しくて穏やかなことを指す言葉だよ。
一方、「温厚」は、人の性格が良くて、あまり怒ったりしない、まあるい感じのことを言うんやね。こんな感じで使い分けるんやな!
「穏健」と「温和」の違いは?
「温和」は、
①(温和)気候が暖かで、厳しい変化のないこと。また、そのさま。
②性質などが、落ち着いていて、優しく穏やかなこと。また、そのさま。
③物事が、かど立たず人に受け入れられやすいこと。また、そのさま。
という意味です。
「穏健」も「温和」も、性格や性質などが穏やかなさまをいいます。
しかし「温和」は、主に、性格、態度が穏やかなこと、気候が暖かで穏やかなさまをいいます。
対して「穏健」は、性格のほか、思想、言動などに過激な点がなく、穏やかなさまをいいます。
また、「穏健」に、「温和」のような気候の意味はありません。
一方「温和」には三つの意味があるが、性質に関する部分を取り上げると、人の性格が落ち着いていて、優しく穏やかであることを意味するよ。
一方、「温和」は、性格が優しくて落ち着いてる感じやな。温和には他に気候に関する意味や、物事が人に受け入れられやすいって意味もあって、性質に関する部分は「穏健」と似てるけど、ちょっとニュアンスが違うんやね。