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「温情」の意味と使い方や例文!「恩情」との違いは?(類義語・対義語)

温情の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
温情

【読み方】
おんじょう

【意味】
あたたかみのある優しい心。思いやりのある寛大な心。

二字熟語の博士
「温情」という言葉は、あたたかくて思いやりのある心、人々を寛大に受け入れるような優しい気持ちを表しているんだよ。
助手ねこ
あー、そういうことか。それはつまり、「あったかい心や、他人のことを思って優しくする気持ち」ってことやな。

人と人との間にある、ほっこりするような優しい絆やね。ん〜、それは心地よい感じやな、こんな気持ちで人と接するのは大事やな。

【語源・由来】
「温」は「おだやか。やさしい。」
「情」は「思いやり。なさけ。」

【類義語】
慈愛、思いやり、好意、人情

【対義語】
冷淡、非情、冷血、冷然

温情(おんじょう)の解説

カンタン!解説
解説

「温情」という言葉は、人の心があたたかくて、他人に対して優しい気持ちや思いやりを持っていることを表しているんだよ。

自分だけでなく、他人の気持ちも大切に考えて、寛大な態度で接することができる人のことを指す言葉なんだよ。

例えば、「温情のこもった言葉」という表現は、ただ単に言葉を話すのではなく、その言葉に心からの優しさや愛情が込められていることを示しているんだ。話している人が、聞いている人の気持ちを本当に理解して、心から励ましや支えを伝えようとしているんだよ。

また、「温情に満ちた眼差し」も同じように、人の目の中に見える優しさや思いやりを表現しているんだ。この眼差しは、言葉だけでは伝えきれない、深い愛情や理解、支えの気持ちを感じさせるものなんだよ。

だから、この「温情」っていうのは、あたたかみのある優しい心、思いやりのある寛大な心を示す言葉なんだね。

温情(おんじょう)の使い方

ともこ
あの先生は、不良の生徒から人気があるわよね。
健太
非行少年に温情をもって接して、多くの少年を更生させているらしいよ。
ともこ
熱意のある先生なのね。
健太
僕たちみたいな非行に走っていない生徒にも熱心に指導してくれるんだよ。

温情(おんじょう)の例文

例文
  1. 健太くんの温情に感謝する。
  2. 温情ある判決が出た。
  3. 温情に満ちた上司として、部下たちから尊敬されている。
  4. 審査員の温情で合格したようなものだ。
  5. 温情のこもった言葉をもらう。

温情の文学作品などの用例

  1. ・・・の間を、故旧のような温情でつないでいたからである。「早水氏が是非・・・ 芥川竜之介或日の大石内蔵助

  2. ・・・の色に言うべからざる温情を蔵していた。たとえ、両国橋、新大橋・・・ 芥川竜之介大川の水

  3. ・・・に、毛利先生に対する温情が意識の表面へ浮んで来た。一そ自分もあす・・・ 芥川竜之介毛利先生

「温情」と「恩情」の違いを解説

温情」と同じ読み方の語に「恩情」があります。

恩情」は、「情け深い心。慈しみの心。」という意味です。

温情」は、寛大な心をいいます。

対して「恩情」は、「師の恩情にすがる」のように、「目下などに対する情けのある心、いつくしむ心」をいいます。

二字熟語の博士
「温情」と「恩情」の違いはね、「温情」という言葉は、優しさやあたたかみを持つ心、思いやりのある心を指すんだよ。

一方で、「恩情」という言葉は、人に対しての情け深い心や、他人を大切に思う慈しみの心を表しているんだ。

助手ねこ
なるほどな。つまり、「温情」は、誰かに優しくしてあげるような、あたたかい感じの気持ちやな。

一方、「恩情」は、人に感謝の気持ちや、思いやりの深い気持ちを持つことやな。どっちも似てるけど、ちょっとニュアンスが違うんやな。この違い、ちゃんと覚えとかんといかんな。