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「大凡」の意味と使い方や例文!「大半」との違いは?(類義語・対義語)

大凡の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
大凡

「凡」とも書く。

【読み方】
おおよそ

【意味】
①だいたいのところ。あらまし。
②ひととおりであること。普通。
③細部にこだわらず概略を判断するさま。だいたい。大ざっぱに。およそ。
④話を切り出すときの言葉。全体的にみて。一般に。いったい。そもそも。

二字熟語の博士
「大凡」という言葉は、いくつかの意味があるんだ。一つ目は、「だいたいのところ」や「あらまし」を表す時に使われるよ。

二つ目は、「ひととおりであること」つまり「普通」を表す時に使うんだよ。また、副詞として使われる場合には、「細部にこだわらず概略を判断するさま」や「全体的にみて」などの意味で使われることもあるんだ。

助手ねこ
ああ、そうやな。要するに、「大凡」は「大体のところ」や「一般的なこと」を指す言葉やな。

それと、話を始めるときに「そもそも」っていう意味でも使うこともあるんやな。つまり、全部細かく見るんやなくて、全体をざっくりと見る時に使う言葉やなんやな。

【語源・由来】
「大」は「おおよそ。」
「凡」は「およそ。」

【類義語】
大体、大半、大多数、大部分

大凡(おおよそ)の解説

カンタン!解説
解説

「大凡」っていう言葉は、いくつかの意味があるんだよ。

1つ目の意味は「だいたいのところ」や「あらまし」。例えば、「計画の大凡を説明する」って言ったら、計画の概要や大まかな内容を説明するっていう意味になるんだよ。

2つ目の意味は「ひととおりであること」や「普通」。古文の例えば、「ひととせはいたく大凡にこそおもしろしと見え給ひしか」〈宇津保・楼上上〉では、一年間は一通りの出来事があって、それが面白いと思えた、という意味だよ。

「大凡」は副詞としても使うことができて、その場合の意味は2つあるんだ。

1つ目の副詞の意味は「細部にこだわらず概略を判断するさま」。つまり、「大ざっぱに」、「およそ」、「だいたい」と同じような意味だよ。例えば、「大凡10年ぐらい前」や「事情は大凡見当がつく」のように使えるんだ。

2つ目の副詞の意味は「話を切り出すときの言葉」や「全体的にみて」、「一般に」、「いったい」、「そもそも」。例えば、「大凡国家としての独立を望まない者はいまい」というように、話のはじめに使って、全体的な視点からの意見を述べるときに使うんだよ。

これらの意味を理解して、「大凡」を適切な場面で使ってみてね!

大凡(おおよそ)の使い方

健太
花火を見に来る人は、大凡10万人と推定されているんだって。
ともこ
そんなに来るの?この市の人口より多いじゃないの。
健太
花火よりも人を見に行く感じだね。
ともこ
花火会場に行くのをやめて、ビルの屋上から眺めようかしら。

大凡(おおよそ)の例文

例文
  1. ゆっくり話してくれさえすれば大凡理解することはできます。
  2. これは、大凡一か月で仕上がると思います。
  3. 健太くんの発想は、大凡短絡的で説得力に欠ける。
  4. 新しい企画の大凡のところは分かりました。
  5. 事件の大凡を担当刑事に説明しました。

「大凡」と「大半」の違いを解説

大凡」に似ている語に「大半(たいはん)」があります。

大半」は、「全体の半数を超えていること。半分以上。過半。大部分。副詞的にも用いる。」という意味です。

大凡」は、正確ではないがざっと見積もった数量の意味で使われます。

対して「大半」は、過半数、大部分という意味で使われるので意味が違います。

二字熟語の博士
「大凡」と「大半」という言葉は、よく似ているけれど、意味はちょっと違うんだよ。「大凡」は、だいたい、全体的に、という感じで、詳細までこだわらず、全体のあらましを捉えるときに使う言葉だよ。

それに対して「大半」は、全体のうちの半分以上、つまり、大部分を指す言葉だよ。

助手ねこ
ほんなら、「大凡」は全体をざっくりと見る時に使う感じやな。細かいことは気にせず、だいたいこんな感じやろ、って思う時に使う言葉や。

それに対して「大半」は、全体の中の半分以上を指すんやな。これは、大部分って意味やな。なるほどな、こういう違いがあるんやね。