横着の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
横着
【読み方】
おうちゃく
【意味】
①すべきことを故意に怠けること。できるだけ楽をしてすまそうとすること。また、そのさま。
②わがままで、ずうずうしいこと。ずるいこと。また、そのさま。
あるいは、「ずうずうしくてちょっとズルい」みたいなことをすることもいうんやな。どっちも、ちょっと人から見たら「それなんかイカンで~」って思われる行動やな。
【語源・由来】
「横」は「ほしいまま。かって気まま。」
「着」は「決まりがつく。落ちつく。」
【類義語】
怠慢、怠惰、無精
【対義語】
勤勉
横着(おうちゃく)の解説
「横着」っていう言葉は、自分がすべきことをわざと怠けること、またはなるべく楽をしたいと思って行動することを表しているんだよ。それと同時に、自分勝手な行動や図々しさを指すこともあるんだ。
たとえば、「横着を決め込む」っていう表現は、自分がすべきことを怠けることを決心する、つまり、やるべきことをしないで楽をしようとすることを決めるという意味だよ。
また、「横着なやりかた」は、何かをするときに、楽をしようとする、つまり時間や労力をかけずにやろうとする方法を指しているんだ。
そして、「横着して連絡しない」は、連絡するべきなのに、それを面倒くさがってやらない、つまり連絡を怠る行動を表しているよ。
二つ目の意味では、「中には横着で新しそうなのを選って穿く人もある」〈鴎外・百物語〉という文は、自分勝手に新品を選んで着る人がいる、という意味だよ。この場合の「横着」は、自分の都合で勝手に行動すること、つまり自分だけの利益を考えて行動することを指しているんだ。
だから、「横着」っていう言葉は、自分が楽をしようとしたり、自分だけの利益を考えて行動したりすることを表すんだよ。
横着(おうちゃく)の使い方
横着(おうちゃく)の例文
- 足でドアを閉めるなんて横着者だな。
- 横着して、夕食は宅配ピザを頼んだ。
- 健太くんは、横着を決め込んだ。
- 横着な彼は、布団を畳まないので万年床になっている。
- 横着をして手を抜くから痛い目を見るんだ。
横着の文学作品などの用例
「横着するな」は方言?
「横着」は、「横着するな」という表現で使うことがあります。
「横着するな」は、怠けるな、手を抜くなという意味で一般的に使われます。
しかし、
- 山口県では、「横着」は、生意気なこと。横柄なこと。口答えすること。
- 長崎県では、「あいつ横着か」で、態度が大きく無礼な人。
- 愛知県では、「横着い」で、いい加減な。いたずらな。乱暴な。なまけものの。
というように、方言として違う意味で使われる地方があります。