【二字熟語】
令色
【読み方】
れいしょく
【意味】
人に気に入られようとして、こびへつらう顔つき。
【語源・由来】
「論語」学而から。
【類義語】
八方美人
令色(れいしょく)の使い方
ともこちゃんはかわいいから、巧言令色な輩には気を付けた方が良いよ。
かわいくて頭もいいから大丈夫よ。
それは心配ないね。でも、巧言令色な輩は、言葉巧みに近づいて来るからね。
一応気を付けるわ。
令色(れいしょく)の例文
- 人間と蜜蜂とはちがうが、最も人間として優った男を彼女が選んでくれればいいが、甘言や令色でだまされてはたまらないと思うね。(武者小路実篤、友情)
- 言語を鄭重にしたり温和にすれば、すぐに巧言と解し、威儀をもって語れば令色と曲解し、すぐに鮮かな仁と結論をくだす。(新渡戸稲造、自警録)
- あはれ願くは巧言、令色、媚びて吾人に対せよ、貞操淑気を備へざるも、得てよく吾人を魅せしむ。(泉鏡花、醜婦を呵す)
- 巧言令色を弄して僕を実家に呼び戻そうとした。
- 彼は、相手によって態度を変える巧言令色なやつだ。
「巧言令色」とは?
「令色」を用いた表現の一つに「巧言令色(こうげんれいしょく)」があります。
「巧言令色」とは、「口先がうまく顔色をやわらげて人を喜ばせ、こびへつらうこと。仁の心に欠けること。」という意味です。
「巧言」は、口先だけで中身の伴わない、巧みに飾り立てたことばという意味です。
出典は『論語』学而より。
【対義語】・剛毅木訥(ごうきぼくとつ)
【例文】
- 巧言令色な健太くんを信用することができるわけがない。
- お世辞がうまい彼は巧言令色、誠意が感じられない。