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「散逸」の意味と使い方や例文!「散佚」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
散逸

「散佚」とも書く。

【読み方】
さんいつ

【意味】
①まとまっていた書物・収集物などが、ばらばらになって行方がわからなくなること。散失。
②ある物質系がもつエネルギーが主に熱となって失われること。

【語源・由来】
「散」は「四方にちらばる。ばらばらになる。ちらす。」
「逸」は「かくれる。うしなう。世に知られない。」

【類義語】
散失

【対義語】
収集

散逸(さんいつ)の使い方

健太
この本は、元々は1000巻あったんだって。
ともこ
1000巻?すごい量ね。今は何巻現存するの?
健太
多くは散逸してしまって、数十巻あるだけなんだって。
ともこ
それはもう、足りなさ過ぎてあらすじすら分からないわよね。

散逸(さんいつ)の例文

  1. 彼の作品は評価されることなく、時の経過とともに散逸してしまった。
  2. 従業員持株会の定款に譲渡制限を付けて株の散逸を防ぐ。
  3. 戦争中に資料が散逸してしまった。
  4. その和歌集は、冒頭部をはじめ散逸部分が多く、全ての内容は判明していない。
  5. 散逸した関係資料を収拾する。

「散逸」と「散佚」の違いは?

散逸」は「散佚」とも書きます。

散佚」の「」は、「うしなう。やりそこなう。」という意味です。

散逸」の「」も「うしなう。」という意味なので、「散逸」も「散佚」も同じ意味です。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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