【二字熟語】
散逸
「散佚」とも書く。
【読み方】
さんいつ
【意味】
①まとまっていた書物・収集物などが、ばらばらになって行方がわからなくなること。散失。
②ある物質系がもつエネルギーが主に熱となって失われること。
【語源・由来】
「散」は「四方にちらばる。ばらばらになる。ちらす。」
「逸」は「かくれる。うしなう。世に知られない。」
【類義語】
散失
【対義語】
収集
散逸(さんいつ)の使い方
この本は、元々は1000巻あったんだって。
1000巻?すごい量ね。今は何巻現存するの?
多くは散逸してしまって、数十巻あるだけなんだって。
それはもう、足りなさ過ぎてあらすじすら分からないわよね。
散逸(さんいつ)の例文
- 彼の作品は評価されることなく、時の経過とともに散逸してしまった。
- 従業員持株会の定款に譲渡制限を付けて株の散逸を防ぐ。
- 戦争中に資料が散逸してしまった。
- その和歌集は、冒頭部をはじめ散逸部分が多く、全ての内容は判明していない。
- 散逸した関係資料を収拾する。
「散逸」と「散佚」の違いは?
「散逸」は「散佚」とも書きます。
「散佚」の「佚」は、「うしなう。やりそこなう。」という意味です。
「散逸」の「逸」も「うしなう。」という意味なので、「散逸」も「散佚」も同じ意味です。