【二字熟語】
左遷
【読み方】
させん
【意味】
低い地位・官職におとすこと。左降。
【語源・由来】
昔、中国で、右を尊び左を卑しんだところから。
【類義語】
降格、閑職、更迭
【対義語】
栄転
左遷(させん)の使い方
昭和のころは、左遷された社員を窓際族って呼んだんだって。
現代では窓際族は絶滅危惧種よね。
そうだね。どの会社も窓際族に給料を払う余裕はなくて、即首切りだね。
窓際族と呼ばれてでも在職できるなんていい時代だったわよね。
左遷(させん)の例文
- 地方の支店に左遷される。
- 彼は仕事のミスで左遷された。
- 栄転したともこちゃんとは対照的に、健太くんは左遷された。
- この部署に異動になるということは、事実上の左遷だ。
- 左遷人事かと思ったら出世への近道だった。
「左遷」と「降格」の違いは?
「左遷」に似ている語に「降格(こうかく)」があります。
「降格」とは、「階級や地位などが下がること。また、下げること。格下げ。」という意味です。
「左遷」も「降格」も、階級や地位が引き下げられるという点は同じです。
しかし「左遷」は、一般的に、引き下げとともに遠地に赴任させるという意味があります。
対して「降格」は、階級や地位ものが下がることをいう語なので、役職が下がっても仕事内容に変更がなければ「降格」がふさわしいです。