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「幸先」の意味と使い方や例文!「幸先が悪い」は誤用?(類義語)

【二字熟語】
幸先

【読み方】
さいさき

【意味】
①よいことが起こる前兆。吉兆。
②事を始めるときに当たって何かを感じさせる物事。前兆。縁起。

【語源・由来】
「幸」は「運がよい。さいわい。」
「先」は「未来のある時点。将来。前途。」

【類義語】
好調、縁起が良い

幸先(さいさき)の使い方

健太
四つ葉のクローバーを見つけたよ。
ともこ
幸先が良いわね。
健太
今日はうまくいきそうな気がしてきたよ。
ともこ
その意気よ。

幸先(さいさき)の例文

  1. 幸先の良いスタートを切る。
  2. いきなり大物が釣れるとは幸先がいい。
  3. 幸先よく一本勝ちした。
  4. シーズン初めから三連勝とは幸先が良い。
  5. オウンゴールを決めるという幸先の悪いデビュー戦になった。

「幸先が悪い」は誤用?

幸先」を用いた語に「幸先が悪い」という表現をみかけることがあります。

幸先」は、めでたいことのある前触れ、吉兆という意味です。

幸先」は、元々吉兆という良い意味で使われる上に、「幸先が悪い」では、めでたいことのある前触れが悪いという、おかしな意味になってしまいます。

しかし、日常生活で使われるうちに、辞書によっては「幸先が悪い」を「事を始めるにあたって先行きが不安になる」という意味で認めるようになりました。

【例文】

  1. 初日に土砂降りだなんて幸先が悪い
  2. 出だしから幸先が悪い展開だ。
  3. 工事の竣工が延期になり幸先が悪い