【二字熟語】
斉一
【読み方】
せいいつ
【意味】
ととのいそろっていること。一様であること。
【語源・由来】
「斉」は「まじる。まざる。入り乱れる。」
「一」は「おおい。たくさん。」
【類義語】
均一
【対義語】
雑多
斉一(せいいつ)の使い方
皆がマスクをするようになって、斉一性への圧力が問題になったね。
自粛警察ならぬマスク警察ね。
アレルギーなどの問題でマスクを着用することができない人に対する圧力がすごいんだよ。
みんな一緒であることが正義みたいな空気は、戦争に突き進んだかつての日本の姿に重なってよくないわよね。
斉一(せいいつ)の例文
- 和牛オリンピックでは、和牛の能力と斉一性の向上を目指している。
- 人と違うことをしたい個性化傾向の人が流行を生み出し、人と同じことをしたいという斉一化傾向の人がそれに飛びつき大流行が生まれる。
- 斉一説は、18世紀末にハットンが提示した、現在観察されているもので過去を読み解くことができるという考えです。
- もちろん、法学生風な、乾いて非実体的な論理操作がただちに三島作品の中にもちこまれたという訳ではないのだが、論理的な斉一、整序に対する三島の偏愛には、彼が意識的に押し立てた美学的な理念とのみは受けとりかねる陰影がつきまとっている。(三島由紀夫、金閣寺)
- 英国穀物に対する需要は、過去三〇年間、その実情より大でもあれば斉一でもあったことであろう。(吉田秀夫、人口論)
「斉一」と「統一」の違いは?
「斉一」に似ている語に「統一(とういつ)」があります。
「統一」とは、
①多くのものを一つにまとめあげること。統べ合わせて支配すること。
②多を何らかの仕方で一としてとらえること。
という意味です。
「斉一」は、どれもみな一様であることをいいます。
対して「統一」は、ばらばらなものやわかれているものを一つにまとめることをいうので、似ていますが意味が違います。