「一刻」の意味と使い方や例文！今でいうとどれくらいの時間？（類義語）

一刻の読み方・意味とは？（類義語）

【二字熟語】
一刻

【読み方】
いっこく

【意味】
①わずかな時間。瞬時。
②昔の時間で、一時 (ひととき) の4分の1。今の約30分間。→刻
③頑固でわがままなこと。また、そのさま。
④せっかちで、何かというとすぐ怒ること。また、そのさま。

「一刻」は、いくつかの意味があるんだ。まず、一つ目は、ごく短い時間、瞬間という意味があるよ。もう一つは、昔の時間の単位で、現代でいうところの約30分を指す言葉でもあるんだ。

さらに、「一刻」は形容動詞としても使われていて、そこでは「頑固でわがまま」あるいは「短気ですぐに怒る」という意味があるよ。

あー、それはなかなか面白いな。「一刻」っていう言葉、ちょっとした時間を指すんやけど、それとは別に、「わがままやったり短気やったりする」って意味もあるんやな。

つまり、時間と人の性格、二つの全く違うものを指す言葉もあるんやな、これは興味深いわ。

【語源・由来】
「刻」は「時間。」

【類義語】
片時

一刻（いっこく）の解説

カンタン！解説

「一刻」っていう言葉は、いくつかの意味があるんだよ。

1つ目は、「短い時間」または「ほんの一瞬」っていう意味だね。たとえば、「一刻を争う」や「一刻も早く」っていう言葉があるよね。これは「すごく急いでいる」や「すごく急ぐ必要がある」っていう意味だよ。

2つ目は、古い時間の単位で、「一時（ひととき）」の4分の1、つまり現代でいうところの約30分を指すよ。

そして、3つ目は、「頑固でわがままなこと」または、「そのような性格や態度」を表しているんだ。例えば、「一刻な老人」って言うとき、それは「頑固でわがままな老人」っていう意味になるよ。

4つ目は、「すぐに怒ること」または「そのような性格や態度」を示すんだ。「一刻な所（とこ）と田町の床（とこ）でゆひ」〈柳多留・一四〉っていう文は、そのような性格や態度を持った人や場所を指しているんだ。

ちなみに、「一刻」は、「一国」、「一克」、「一剋」などとも書くことができるんだよ。それから、「一刻さ」っていう派生語もあって、これは「一刻（頑固でわがまま）な様子」を表す言葉だよ。

一刻（いっこく）の使い方

ともこちゃん。急いで。

緊急事態なの？

一刻を争う事態なんだよ。

それは大変。

一刻（いっこく）の例文

1. 一刻の猶予もない。
2. 春宵一刻値千金というが、本当に春の夜は素晴らしい。
3. 健太くんは一刻者だ。
4. 患者を一刻も早く病院へ運ぼう。
5. 一刻を争う問題だと思う。

一刻の文学作品などの用例

1. ･･･と云って、一刻も早く鼻の先の祥光院まで行っていようとした。しかし･･･ 芥川竜之介「或敵打の話」

2. ･･･そこで私は一刻も早く、勝美夫人の問題へ話題を進めようと思いました･･･ 芥川竜之介「開化の良人」

3. ･･･といって霧は一刻ごとにずんずん深くなるばかりなのです。「ええ、い･･･ 芥川竜之介「河童」

今でいうとどれくらいの時間？

「一刻」は、昔の時間で、一時 (ひととき) ・（いっとき）の4分の1をいいます。