姉妹サイト「ことわざ・慣用句の百科事典」はこちら

「深遠」の意味と使い方や例文!「深淵」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
深遠

【読み方】
しんえん

【意味】
奥深くて容易に理解が及ばないこと。また、そのさま。深奥。

【語源・由来】
「深」は「奥ふかい。」
「遠」は「奥深い。けだかい。」

【類義語】
幽遠、深奥

【対義語】
浅薄、浅近

深遠(しんえん)の使い方

健太
仏教って深遠な教えだよね。
ともこ
簡単には理解できないからこそ、理解の先に悟りがあるんでしょうね。
健太
そっか。簡単だと悟ることができないよね。じゃあ、理解できなくて当然なんだ。
ともこ
でも、理解できた方が生きることが楽になると思うわよ。

深遠(しんえん)の例文

  1. その理論は深遠すぎて、今の僕では理解できない。
  2. 哲学者の言葉は深遠であることが多い。
  3. 我々の思想および情意が深遠博大となるに従って、いよいよ自然の真意義を理会することができる。(西田幾多郎、善の研究)
  4. 深遠な命題で、なかなか答えは出ない。
  5. ともこちゃんの発する言葉が、全て深遠な意味を持っているように聞こえる。

「深遠」と「深淵」の違いは?

深遠」と同じ読み方の語に「深淵」があります。

深淵」とは、
①深いふち。深潭 (しんたん) 。
②奥深く、底知れないこと。

という意味です。

深遠」も「深淵」も、奥深いことをいいます。

しかし「深遠」は、簡単に理解できないことをいい、学問に関して使うことが多いです。

対して「深淵」は、底知れない巨大なもの、不確かなものに関して使います。