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「渉猟」の意味と使い方や例文!「渉猟しえた限り」とは?(語源由来)

【二字熟語】
渉猟

【読み方】
しょうりょう

【意味】
①広くあちこち歩きまわって、さがし求めること。
②調査・研究などのために、たくさんの書物や文書を読みあさること。

【語源・由来】
「渉」は「あちこち歩き回る。」
「猟」は「さがし求める。あさる。」
広くあちこち歩きまわって、さがし求めることの意から。

渉猟(しょうりょう)の使い方

ともこ
健太くんは、どうしてこの学校に進学したの?
健太
図書室ではなく図書館があるからだよ。
ともこ
本が目的だったのね。
健太
渉猟するにふさわしい環境だったからね。

渉猟(しょうりょう)の例文

  1. 聡明なともこちゃんは、成長すると学問を好み本を広く渉猟した。
  2. 国会図書館で膨大な量の資料を渉猟する。
  3. かつての学者は、文献を渉猟するにあたり時々の趨勢に左右されたものだ。
  4. 内外の文献を渉猟して論文をまとめた。
  5. ともこちゃんは、何かを求め暇さえあれば深山を渉猟していた。

「渉猟しえた限り」とは?

渉猟」を用いた表現の一つに「渉猟しえた限り」があります。

渉猟しえた限り」の「える」は、「…できる。」、限りは、「時間・空間・数量・程度などの境や限界。また、終わり。最後。」という意味です。

渉猟しえた限り」とは、調査・研究などのために、たくさんの書物や文書を読みあさることができた中でという意味です。

【例文】
・われわれが渉猟しえた限りではそのような例の報告は見当たらなかった。
・この症例はまれで、渉猟しえた限りでは自験例を含めて数例のみだった。