【二字熟語】
抄訳
【読み方】
しょうやく
【意味】
原文のところどころを抜き出して翻訳すること。また、その訳文。
【語源・由来】
「抄」は「抜き書きする。抜き書き。」
「訳」は「他の言語に言いかえる。」
【類義語】
抄録、要約
【対義語】
全訳、完訳
抄訳(しょうやく)の使い方
抄訳が出版されて、あの物語が周知されるようになったね。
そうね。この物語の良さが世に知られるようになって良かったわ。
でも、できれば原文か完訳で読んでほしいよね。
彼のファンとしては、原文で読んで、あの物語をじっくり味わってほしいわ。
抄訳(しょうやく)の例文
- 外国の新聞を抄訳して、海外事情を報道する。
- ヘッセの著書を抄訳して出版した。
- 抄訳本では省略される部分があるので、完訳した本を読む方が良い。
- この抄訳を出版するにあたり、全訳版を参照しました。
- 彼の抄訳は、長く愛され再版を繰り返しています。
「抄訳」と「翻訳」「要約」との違いは?
「抄訳」に似ている語に「翻訳(ほんやく)」「要約(ようやく)」があります。
「抄訳」と「翻訳」の違いは?
「翻訳」は、
①ある言語で表された文章を他の言語に置き換えて表すこと。また、その文章。
② 符号やわかりにくい言葉、特殊な言葉などを一般的な言葉に直すこと。
③細胞質内にあるリボゾーム上で、運搬RNA(リボ核酸)が、伝令RNAの遺伝情報としての塩基配列を読み取り、それに対応するアミノ酸を運んでたんぱく質に合成する過程。
という意味です。
「抄訳」とは、原文を抜き出して「翻訳」することをいいます。
対して「翻訳」は、他の言語に置き換えて表すことをいいます。
「抄訳」と「要約」との違いは?
「要約」は、
①文章などの要点をとりまとめること。また、そのまとめたもの。
②約束を結ぶこと。また、約束。
という意味です。
「抄訳」は、原文のところどころを抜き出して翻訳することをいいます。
対して「要約」は、文章などの要点をまとめたものをいいます。
また「要約」は、契約や約束をすることをいいますが、「抄訳」にその意味はありません。