【二字熟語】
従容
「縦容」とも書く。
【読み方】
しょうよう
【意味】
ゆったりと落ち着いているさま。危急の場合にも、慌てて騒いだり焦ったりしないさま。
【語源・由来】
「従」は「ゆったりする。」
「容」は「ゆとりがある。」
【類義語】
沈着、冷静
【対義語】
興奮、動揺
従容(しょうよう)の使い方
どうしょう。どうしよう。
健太くん。従容たる態度を取り戻して。
従容たる態度ってどんなのか忘れるくらい、どうしたらいいかわからないよ。
それは余程の緊急事態ね。
従容(しょうよう)の例文
- 彼女は自分の死期を悟っていたようで、従容として死に就いた。
- 怒鳴り散らすクレーマーを相手に従容とした態度で対応した。
- 従容自若として懐中から紙を取り出して、「後日のために一礼を立て置きたい、筆はないか」(中山介山、大菩薩峠、壬生と島原の巻)
- 従容録とは、古代中国、元代の仏書である。
- 従容とした態度で運命を受け入れる決意を固めた。
「従容として迫らず」とは?
「従容」を用いた慣用句に「従容として迫らず(しょうようとしてせまらず)」があります。
「従容として迫らず」とは、ゆったり落ち着いた態度であわてないさまをいいます。
「従容不迫」(しょうようふはく)ともいいます。
【例文】
・普段から防災訓練をしていたので、従容として迫らず、冷静かつ迅速に避難することができました。
・ともこちゃんは、どんな事態にも動じず従容として迫らずだ。
・落ち着きがない健太くんは、従容として迫らずといったともこちゃんの姿勢を見習うべきだ。