「夫々」の意味と使い方や例文！「各々」との違いは？（類義語）

【二字熟語】
夫々

【読み方】
それぞれ

【意味】
複数の物・人の、ひとつひとつ・ひとりひとり。おのおの。めいめい。副詞的にも用いる。

【語源・由来】
「夫」は「それ。かれ。かな。発語・指示・句末などの助字。」

【類義語】
各々、個々

夫々（それぞれ）の使い方

ファッションは、夫々の時代に夫々の流行があるんだね。

好景気になると太眉、不景気になると細眉とも言われているわよ。

へえ。メイクも時代によって違うんだね。

ファッションは深いわよね。

夫々（それぞれ）の例文

1. 夫々の国には、夫々の風習や文化がある。
2. 夕食後、子供たちは夫々の部屋に戻って勉強する。
3. 夫々の客のニーズに合ったプランを提案する。
4. 人にはみんな夫々の事情というものがあるんだよ。
5. 夫々大きさによって値段が異なります。

「夫々」と「各々」の違いは？

「夫々」に似ている語に「各々（おのおの）」があります。

「各々」は、「己 (おの) 己 (おの) 」の意。
1⃣［名］多くのもののそれぞれ。めいめい。副詞的にも用いる。
2⃣［代］二人称の人代名詞。皆さん。

という意味です。

「夫々」も「各々」も、ひとつひとつという意味です。

しかし「夫々」は、「人夫々」のように、複数の人や物の個々を異なるものとしてとらえる表現として使われることが多いです。

対して「各々」は、ひとりひとり、ひとつひとつを同列に扱い、個を含んだ全体という意味で使われます。

また「夫々」は、「学問、スポーツ夫々の才能」のように、人や物だけでなく事柄に対しても使われる点が「各々」と違います。