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「推量」の意味と使い方や例文!「推定」「様態」との違いは?(類義語)

【二字熟語】
推量

【読み方】
すいりょう

【意味】
おしはかること。おもいやること。

【語源・由来】
「推」は「おしはかる。たずねもとめる。」
「量」は「おしはかる。」

【類義語】
推察、推測、推定

推量(すいりょう)の使い方

ともこ
健太くん。急いでどこに行くの?
健太
友達から手紙をもらったんだけど、筆跡から推量するに、きっと落ち込んでいるんだ。
ともこ
励ましに行くのね。
健太
そうなんだ。急いで行かないと!

推量(すいりょう)の例文

  1. 彼の胸中を推量する。
  2. 推量でものを言う。
  3. 健太くんの推量はほぼあたっていた。
  4. 当て推量に基づく根拠のない論評だ。
  5. そうせざるをえない特別な事情があったのだろうと推量しています。

「推量」と「推定」や「様態」の違いは?

推量」に似ている語に「推定」や「様態」があります。

「推量」と「推定」の違い

推定」は

①推測して決定すること。おしはかってきめること。(例:年代を推定する。)
②法律関係または事実が明瞭でない場合、争いや不確定な状態を避けるために法が一応下す判断。当事者がこれに異なることを証明した時は効果を失う。

という意味です。

推量」と「推定」の違いは、「推量」が広くおしはかることをいうのに対し、「推定」は客観的事実や資料に基づいておしはかり、決定することをいいます。

「推量」と「様態」の違い

様態
①物の存在や行動のさま。状態。様相。
②文法で、「そうだ」のように、想像など不確定な言い方のこと。
③(哲学)デカルト・スピノザ以来、近代哲学において与えられた独特な意味では、実態の変化してゆく現象的・個別的形態、従って実態の非本質的な状態のこと。偶有性。

という意味です。

推量」と「様態」の違いは、「推量」が「〜らしい」という言い方であるのに対し、「様態」は「そうだ」のように不確定な言い方で使われる点が異なります。また、「様態推量にはない客観的な見解を含みます。