姉妹サイト「ことわざ・慣用句の百科事典」はこちら

「寸暇」の意味と使い方や例文!「寸暇を惜しまず」は間違い!(類義語)

【二字熟語】
寸暇

【読み方】
すんか

【意味】
ほんの少しのあき時間。

【語源・由来】
「寸」は「ごくわずか。」
「暇」は「仕事のない時間。仕事のあい間。」

【類義語】
束の間、一刻

寸暇(すんか)の使い方

健太
僕の学力では合格することができないんだろうな。
ともこ
寸暇を惜しんで勉強したら合格するわよ。
健太
寝る間も惜しまないとだめ?
ともこ
寝る時間は、勉強の効率を上げるために大事よ。ただ、健太くんは寝すぎるからだめなのよ。

寸暇(すんか)の例文

  1. 彼は、寸暇もない忙しさが続いていた。
  2. 寸暇を惜しんで研究に没頭しました。
  3. 繁忙期で寸暇もないので、君のくだらない話を聞くために時間を割く余裕はないよ。
  4. 一息入れる暇もなかったが、天候回復待ちで寸暇を得た。
  5. 健太くんは、寸暇を割いて奮闘を続けている。

「寸暇を惜しまず」は間違い!

寸暇」を用いた「寸暇を惜しまず(すんかをおしまず)」という表現を見かけることがあります。

しかし「寸暇を惜しまず」は誤用です。

正しくは、「寸暇を惜しむ」、「寸暇を惜しんで」です。

寸暇を惜しんで~する」という形で使われることが多く、わずかな時間を無駄にすることを惜しんで、事に当たることをいいます。

一所懸命という意味の「骨身を惜しまず」と混同して、「寸暇を惜しまず」という誤用につながったと考えられます。

寸暇を惜しまず」という表現では、わずかな時間を惜しまないという意味になり、時間の無駄遣いを奨励する語になってしまいます。