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「偶々」の意味と使い方や例文!「偶然」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
偶々

「偶」、「適」、「会」とも書く。
【読み方】
たまたま

【意味】
①時おり。時たま。たまに。
②偶然に。ちょうどその時。

【語源・由来】
「偶」は「思いがけず。たまたま。」

【類義語】
偶然

【対義語】
必然

偶々(たまたま)の使い方

ともこ
健太くん。英語で100点をとったの?才能があるんじゃないの。
健太
偶々、点数が良かっただけだよ。才能があるわけじゃないよ。
ともこ
このまま英語の能力を伸ばしていったらどう?
健太
英語はそれほど好きじゃないんだよ。

偶々(たまたま)の例文

  1. 偶々犯行現場にいただけで、僕は何もやっていない。
  2. あの人とは偶々同じ店に居合わせただけだ。
  3. 地震があった時、偶々外出中だったので、倒壊した家の下敷きにはならなかった。
  4. 旅先で偶々手に入れたバッグを今でも愛用しています。
  5. 偶々人にすすめられて始めたテニスで世界一になりました。

「偶々」と「偶然」の違いは?

偶々」に似ている語に「偶然(ぐうぜん)」があります。

偶然」は、
1⃣[名・形動]何の因果関係もなく、予期しないことが起こること。また、そのさま。
2⃣[副]思いがけないことが起こるさま。たまたま。

という意味です。

偶々」も「偶然」も、意図していなかったのにそうなったことや思いがけずに起こった事柄について、その起こり方をいいます。

しかし「偶々」には、ちょうど自分の側の状態がそうであったのでという意味があり、両者の意図に関係なく二つのことが重なるという意味が「偶然」より弱い点が違います。

また、「偶々」は、個人的なできごとや個人が当事者に近づき、思い入れのあるような場合のできごとに使うことが多いです。

対して「偶然」は、あることと他のことが思いがけなくぶつかるという意味で使われることが多いです。