読み方で悩みやすい漢字の一つに、「殺陣」があります。
Q「殺陣」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
殺陣の読み方
- 「たて」
- 「さつじん」
- 「たて」と「さつじん」両方とも
このページでは、悩みやすい「殺陣」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「殺陣」の読み方は、「たて」?「さつじん」?
殺陣の正しい読み方は、「たて」「さつじん」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
「殺」の音読みには「サツ」「サイ」「セツ」、訓読みに「ジン」「チン」があります。
殺陣の読み方は「たて」「さつじん」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「たて」と「さつじん」の両方です。
ただし、殺陣の本来の読み方は「さつじん」であり、 「たて」は殺陣の2字の熟字に訓読みをあてた熟字訓です。
「殺陣」の意味は、「たて」も「さつじん」も同じ
殺陣の意味は「(芝居や映画の)乱闘での身のこなしや刀の使い方、たちまわり」です。
「殺」には「ころす」「あやめる」の意味があり、「陣」には「戦うときの備え」や「戦場」の意味があります。
しかし、殺陣は芝居の演目中に「殺人(さつじん)」の言葉を使おうとしたときに、人に「陣」の字をあてて「殺陣(さつじん)」としたことが広まったものです。
また、「殺陣(たて)」は殺陣の2字の熟字に訓読みをあてた熟字訓であり、目立つようにする意味の「立てる」や「太刀(たち)」、また、歌舞伎の「たちまわり」に由来する言葉とされます。
殺陣を用いた例文には「先輩から殺陣を習う」があります。
まとめ
- 殺陣の読み方は、「たて」「さつじん」のどちらも正しい。
- 本来の読み方は「さつじん」だった。
- 殺陣は「(芝居や映画での)乱闘のたちまわり」を意味する。