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「沈痛」の意味と使い方や例文!「悲痛」「鎮痛」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
沈痛

【読み方】
ちんつう

【意味】
深い悲しみや心配ごとに心を痛めること。また、そのさま。

【語源・由来】
「沈」は「気分がふさぎ落ち込む。」
「痛」は「心がいたむ。悲しむ。」

【類義語】
悲痛、悲壮

【対義語】
歓喜

沈痛(ちんつう)の使い方

健太
ともこちゃんの担任の先生は、娘さんを亡くしたんだよね。
ともこ
そうなのよ。沈痛慷慨な口調で娘さんの死を報告してくれたわ。
健太
こんな時は休んでいいのに。
ともこ
先生にとって、生徒も我が子のようなものだから放っておけないんですって。

沈痛(ちんつう)の例文

  1. 沈痛な面持ちをしている。
  2. 沈痛な口調で辞意を表明した。
  3. 沈痛な面持ちで語った。
  4. ともこちゃんは、ただごとではない沈痛な声だった。
  5. 沈痛な面持ちで悲しみに耐えている。

「沈痛」と「悲痛」「鎮痛」の違いは?

沈痛」に似ている語に「悲痛(ひつう)」「鎮痛(ちんつう)」があります。

「沈痛」と「悲痛」の違いは?

悲痛」は、「あまりに悲しくて心が痛むこと。また、そのさま。」という意味です。

沈痛」も「悲痛」も、悲しく痛ましいさまをいいます。

沈痛」は、悲しみに沈んで胸を痛めるさまをいいます。

対して「悲痛」は、このうえもなく悲しく痛ましいさまをいいます

悲痛」には、「沈痛」のような、心配事や心が沈むという意味はありません。

「沈痛」と「鎮痛」の違いは?

鎮痛」は、痛みをしずめることという意味です。

沈痛」は、悲しみに沈んで胸を痛めるさまをいいます。

対して「鎮痛」は、痛みをしずめることをいい、「沈痛」と同じ読み方ですが、意味は違います。