読み方で悩みやすい漢字の一つに、「常磐(常盤)」があります。
Q「常磐(常盤)」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「ときわ」
- 「じょうばん」
- 「ときわ」と「じょうばん」両方とも
このページでは、悩みやすい「常磐(常盤)」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「常磐(常盤)」の読み方は、「ときわ」?「じょうばん」?
常磐(常盤)の正しい読み方は、「ときわ」「じょうばん」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
「常」の音読みには「ジョウ」、訓読みには「つね」「とこ」があります。また、「磐」の音読みには「ハン」「バン」、訓読みには「いわ」「わだかま(る)」があり、「盤」の音読みには「バン」「ハン」、音読みには「おおざら」「ま(がる)」などがあります。
常磐(常盤)の読み方は「ときわ」「じょうばん」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「ときわ」と「じょうばん」の両方です。
広辞苑には「ときは」「じょうばん」の両方の項目があり、「ときわ」の項目には「トコイワの約」とあります。
ただし、「ときわ」と読む場合と「じょうばん」のと読む場合では意味が違ってきます。
「常磐(常盤)」の意味は、「ときわ」と「じょうばん」で違う!
「常」には「つね。いつも」「つねに変わらない意の接頭語」「常陸国の略」などの意味があります。一方、「磐」には「いわ」「磐城国の略」などの意味があり、「盤」に書きかえ字として用いられることがあります。
常磐(常盤)(ときわ)の意味は「常にかわらない石」「永久不変なこと」「常緑樹が葉の色をかえないこと」です。
常磐(常盤)(じょうばん)の意味は「常陸国と磐城国の併称」「もと福島県の市、現在はいわき市の一部」です。
常磐(常盤)を用いた例文には「常磐(ときわ)の松」「常磐(じょうばん)自動車道を走る」があります。
まとめ
- 常磐(常盤)の読み方は、「ときわ」「じょうばん」のどちらも正しい。
- 常磐(常盤)(ときわ)は「常にかわらない石」「永久不変なこと」「常緑樹が葉の色をかえないこと」を意味する。
- 常磐(常盤)(じょうばん)は「常陸国と磐城国の併称」「もと福島県の市」を意味する。