【二字熟語】
逃避
【読み方】
とうひ
【意味】
困難などに直面したとき逃げたり、意識しないようにしたりして、それを避けること。
【語源・由来】
「逃」は「その場から離れ去る。にげる。」
「避」は「災いや難儀をこうむらないように、わきによける。さける。」
【類義語】
逃走
【対義語】
直面
逃避(とうひ)の使い方
健太くん。明日は試験だというのに、何で部屋の掃除をしているの?
試験が近づくと現実逃避したくなるよね。
現実逃避したくなると大掃除したくなるわよね。
なんでなんだろうね。普段は掃除したくないのに。
逃避(とうひ)の例文
- 彼女が定期的に旅行に行くのは、世間の煩わしさから逃避するためだよ。
- 健太くんのお兄さんは、五年間も逃避行を続けた。
- 彼は、仕事のストレスから酒に逃避し、アルコール中毒になってしまったようだ。
- 2次元の世界が健太くんの現実逃避の手段なんだ。
- 困難から逃避していたら、いつまでも成長することはできない。
「逃避」と「回避」「退避」との違いは?
「逃避」に似ている語に「回避(かいひ)」「退避(たいひ)」があります。
「逃避」と「回避」の違いは?
「回避」は、
①物事を避けてぶつからないようにすること。また、不都合な事態にならないようにすること。
②訴訟事件で、裁判官または裁判所書記官が、自己に除斥または忌避される原因のあることに気づいて、その事件の取り扱いを避けること。
という意味です。
「回避」も「逃避」も、避けることをいいます。
しかし「逃避」は、困難などに直面しそうな時に、そうならないように避けることをいいます。
対して「回避」は、不都合なことを察知し、前もって最悪の事態にならないようにする行動のことをいいます。
「逃避」と「退避」の違いは?
「退避」は、「その場所を退いて危険を避けること。避難。」という意味です。
「逃避」は、困難などに直面しそうな時に、そうならないように、逃げて避けることをいいます。
対して「退避」は、避難と同義で、災害などに直面し、その危険から退いて安全な場所に逃げることをいいます。