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「当然」の意味と使い方や例文!「必然」「当たり前」「もちろん」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
当然

「当前」と当てて書くこともある。これを訓読して「あたりまえ」という語が生じたという。

【読み方】
とうぜん

【意味】
①そうなるのがあたりまえであること、道理にかなっていること。また、そのさま。
②それがあたりまえであるさま。

【語源・由来】
「当」は「そうするのがあたりまえだ。」
「然」は「ほかでもなく、そうなっている。そのとおり。しかり。」

【類義語】
当たり前、必然、蓋然、順当

【対義語】
論外、意外、偶然、稀有、有り難い、ありがとう

当然(とうぜん)の使い方

健太
空手部員が大勢やめてしまったんだ。
ともこ
何があったの?
健太
部活の時間に漫画を読んでいるような部長にはついていけないって言われたんだ。
ともこ
当然の結果よね。

当然(とうぜん)の例文

  1. 当然失敗するだろう。
  2. それが当然だと思っている。
  3. 勝って当然の相手だった。
  4. 当然辞職すべきだと考えている。
  5. それは当然知っておくべきことだろう。

「当然」と「必然」「当たり前」「もちろん」の違いは?

当然」に似ている語に「必然(ひつぜん)」「当たり前(あたりまえ)」「もちろん」があります。

「当然」と「必然」の違い

必然」は、「必ずそうなること。それよりほかになりようのないこと。また、そのさま。」をいいます。

必然」は、必ずそうなることをいいます。対して「当然」は、そうなるのが当たり前という意味で、当たり前だけどそうなるかどうかはわからないというニュアンスを含みます。

なので、「必然」の方が、そうなる」というニュアンスが強いです。

「当然」と「当たり前」の違い

当たり前」は、「当然 」の当て字「当前」を訓読みにして生まれた語です。

当たり前」は、
①そうあるべきこと。そうすべきこと。また、そのさま。
②普通のこと。ありふれていること。また、そのさま。並み。ありきたり。

という意味です。

当然」と「当たり前」は、語源から考えて同じ意味です。

しかし、「当たり前」には「普通のこと。ありふれていること。」という意味がある点が「当然」と違います。

「当然」と「もちろん」の違い

もちろん」は、「論じる必要のないほど、はっきりしているさま。言うまでもなく。無論。」という意味です。

当然」と「もちろん」は、どちらも、はっきりしていることをいいます。

しかし、「もちろん」は、「もちろん参加するよ。」というように、 論じる必要がない、考えるまでもないという意味で使われるのに対し、「当然」は、「当然参加するよ。」というように、世の中の誰もがそう思うというニュアンスで使われる点が違います。

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