【二字熟語】
通念
【読み方】
つうねん
【意味】
世間一般に共通して認められている考え。
【語源・由来】
「通」は「全体に行き渡る。一般に広く行われる。」
「念」は「おもう。考える。おもい。」
【類義語】
定評、相場
通念(つうねん)の使い方
健太くん。勉強しないと高校受験で浪人することになるわよ。
大学受験で浪人があるなら、良いんじゃないのかな。
高校受験で浪人するという通念は、基本的に無いわ。
今から受験勉強を始めて間に合うかな。
通念(つうねん)の例文
- 情報化社会になり、社会の通念や価値観がどんどん変化していく。
- 飲酒運転や煽り運転は、厳罰化されることによってやってはいけないことという社会通念ができあがる。
- 彼は一般通念を鵜呑みにしないで、疑問に思うようにしてる。
- 社会通念上必要と認められれば、その治療費は医療費控除の対象となる。
- 女性は適齢期になったら結婚すべきだというのが世の通念だった。
「社会通念上」とは?
「通念」を用いた表現の一つに「社会通念上(しゃかいつうねんじょう)」があります。
「社会通念上」の「社会通念」とは、「社会一般に通用している常識または見解。法の解釈や裁判調停などにおいて、一つの判断基準として用いられる。」という意味です。
「上」は、接尾語で、名詞に付いて、…に関して、…の面で、…の上でという意味です。
「社会通念上」は、社会一般に通用している常識または見解の面でという意味で使われます。
【例文】
- 日本の労働契約法では、解雇は、客観的、合理的な理由と社会通念上の相当性がなければ無効とされる。
- 教育委員会は、社会通念上認められるかということを基準に校則を点検するよう、各校に要請した。
- それは、社会通念上の常識として当然のことだと思った。