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「態々」の意味と使い方や例文!敬語として失礼になる?(類義語)

【二字熟語】
態々

【読み方】
わざわざ

【意味】
①その事だけのために、特に行うさま。特別に。とりたてて。
②ことさらに。故意に。わざと。

【語源・由来】
わざとらしいの意の「態々し」から。

【類義語】
せっかく

態々(わざわざ)の使い方

健太
このお菓子おいしいんだよ。態々、隣町のスーパーまで買いに行っているんだ。
ともこ
態々、隣町まで行くの?
健太
この辺りで売っていないんだよね。
ともこ
態々そこまでする価値があるってことね。いただくわ。

態々(わざわざ)の例文

  1. これとても有れば食うと云う位で、態々買って食いたいと云う程では無い。煎茶も美味いと思って飲むが、自分で茶の湯を立てる事は知らぬ。(夏目漱石、文士の生活)
  2. 私は一度何かで学校が早く終った時、態々廻道をして其前を通って見た事がある。(二葉亭四迷、平凡)
  3. 態々お越しいただきありがとうございます。
  4. 明日でもよかったのに、態々忘れ物を届けてくれた。
  5. 態々意地のわるいことをすることはないじゃないか。

敬語として失礼になる?

態々」は、自分側に向けられた相手の行為について、「態々…ていただき(くださり)」の形で、感謝の気持ちを表すことがあります。

また、「態々…ていただいたのに(くださったのに)の形で、陳謝の意を表明する時にも使われます。

このように、「態々」には敬意は含まれませんが、敬意を含んだ表現にすることで、目上の人に対して使うことが可能になります。