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「養生」の意味と使い方や例文!「医者の不養生」とは?(類義語)

【二字熟語】
養生

【読み方】
ようじょう

【意味】
①生命を養うこと。健康の増進をはかる。衛生を守ること。摂生。
②病気・病後の手当てをすること。保養。
③土木・建築で、モルタルや打ち終わったコンクリートが十分硬化するように保護すること。建築中に材や柱の面・角に紙を張る、砥の粉を塗る、プラスティックのカバーをかけるなどの保護、広くは工事箇所の防護をすること。

【語源・由来】
「養」は「食物をとってからだをやしなう。また、体力をつけるもの。」
「生」は「命。いきもの。」

【類義語】
摂生、養育、保養

【対義語】
不養生

養生(ようじょう)の使い方

ともこ
健太くん。彼のけがはどうだった?
健太
保健室で養生しているよ。
ともこ
病院に行くほどじゃなかったのね。
健太
保険の先生の見立てではそうだったようだね。

養生(ようじょう)の例文

  1. その絵は、損壊を防ぐためにしっかり養生された。
  2. 台風のせいで窓ガラスが割れたので、養生テープで補強した。
  3. 大病を患い一年間養生した後、仕事に復帰しました。
  4. 健康でいるためには養生が第一です。
  5. ウナギは暑さに負けた身体の養生になるという。

「医者の不養生」とは?

養生」を用いた表現の一つに「医者の不養生(いしゃのふようじょう)」があります。

医者の不養生」とは、人には健康を説く医者が、自分の健康には注意しないことをいいます。

一般に、立派な理屈をいいながら、実行の伴わないことにもいいます。
不養生の医者は、必ずしも藪医者ではありません。
専門家の迂闊に広く使われます。

【類義語】

・医師のいかもの食い(いしのいかものぐい)
・医者の若死に出家の地獄(いしゃのわかじにしゅっけのじごく)
・学者の不身持ち(がくしゃのふみもち)
・坊主の不信心(ぼうずのふしんじん)
・易者身の上知らず(えきしゃみのうえしらず)
・大工の掘っ立て(だいくのほったて)
・紺屋の白袴(こうやのしろばかま)
・髪結いの乱れ髪(かみゆいのみだれがみ)

【例文】

  1. 医者なのに大酒飲みの彼は、医者の不養生だ。
  2. 税理士なのに脱税で捕まるなんて、医者の不養生だ。
  3. メタボを指摘し指導する彼が甘い物好きなのは、医者の不養生だ。