読み方で悩みやすい漢字の一つに、「強請」があります。
Q「強請」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「ゆすり」
- 「ごうせい」
- 「ゆすり」と「ごうせい」両方とも
このページでは、悩みやすい「強請」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「強請」の読み方は、「ゆすり」?「ごうせい」?
強請の正しい読み方は、「ゆすり」「ごうせい」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
「強」の音読みには「キョウ」「ゴウ」、訓読みには「つよ(い)」「し(いる)」「こわ(い)」「したた(か)」「つと(める)」があります。また、「請」の音読みには「セイ」「シン」「ショウ」、訓読みには「こ(う)」「う(ける)」がありますが、「強」や「請」に「ゆす」や「り」などの読み方はありません。
しかし、強請の読み方は「ゆすり」「ごうせい」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「ゆすり」と「ごうせい」の両方です。
ただし、広辞苑には強請の読み方として「ごうせい」の項目はありますが、「ゆすり」はありません。「ゆすり」の表記としては「揺すり」があり、その中の意味の一つの項目に「『強請』とも当てる」とあります。
また、広辞苑には「ごうせい」の読み方のほかに同じ意味で「きょうせい」もあります。
一方、新明解国語辞典(第四版)の「ゆすり」の表記には「『揺する』と同原の動詞の名詞形」とあり、表記として「『強請』は、一種の義訓。『強迫』とも書く」とあります。
義訓とは、語の意義に合わせて漢字を当てる漢字用法の一つであり、和語の熟字で借字よりは当て字感のあまりないものになります。
「強請」の意味は、「ゆすり」も「ごうせい」も同じ
強請の意味は「無理に求めること」です。
「強」には「つよい」「つよめる」「しいる」などの意味があります。一方、「請」には「こう。ねがう」「うける。ひきうける」の意味があります。
強請を用いた例文には「強請をはたらく」「金を強請(ゆす)る」があります。
まとめ
- 強請の読み方は、「ゆすり」「ごうせい」のどちらも正しい。
- 「きょうせい」の読み方もある。
- 強請は「無理に求めること」を意味する。