【二字熟語】
周旋
【読み方】
しゅうせん
【意味】
①売買・交渉などで、当事者間に立って世話をすること。とりもち。なかだち。斡旋 (あっせん) 。
②事をとり行うために動きまわること。面倒をみること。
③国際法上、国際紛争を平和的に解決するため、第三国が外部から紛争当事国の交渉をとりもって援助すること。
④ぐるぐると回ること。めぐりあるくこと。周遊。
【語源・由来】
「周」は「めぐる。まわり。まわる。」
「旋」は「めぐる。めぐらす。まわる。」
【類義語】
斡旋、仲介、橋渡し
【対義語】
直取引、直結
周旋(しゅうせん)の使い方
畑をつくって、クラスのみんなで野菜を育てようって話をしているの。
それは楽しそうだね。
でも、畑がないのよ。
田畑を周旋している人を知っているから紹介するよ。
周旋(しゅうせん)の例文
- 学生にアルバイトを周旋する。
- 健太くんのお父さんの周旋によって仕事を得ました。
- 主に学生にアパートを周旋しています。
- 周旋業を営んでいます。
- 仕事を周旋してもらっている健太くんには頭が上がらない。
「周旋」と「斡旋」「勧誘」との違いは?
「周旋」に似ている語に「斡旋(あっせん)」「勧誘(かんゆう)」があります。
「周旋」と「斡旋」の違いは?
「斡旋」は、
①間に入って双方をうまく取り持つこと。周旋。
②労働関係調整法による労働争議の解決方法の一。労働委員会が指名した斡旋員が労使間を取りなして、争議の解決を図ること。
③行政法上、公益事業用地の取得をめぐる当事者間の紛争を解決するために行われる手続き。
という意味です。
「斡旋」と「周旋」は、間に入って双方をうまく取り持つことをいいます。
しかし、「周旋」は物の売買や就職、雇用などで、双方の間にたって話がまとまるように働くことをいいます。
対して「斡旋」には、「求職者に職を斡旋する」のように、ある物や人を、それを求めている人に紹介するという意味で使われる点が違います。
「周旋」と「勧誘」の違いは?
「勧誘」は、あることをするように勧めて誘うことをいいます。
「周旋」は、間に入って双方をうまく取り持つことをいうので意味が違います。