【二字熟語】
幸先
【読み方】
さいさき
【意味】
①よいことが起こる前兆。吉兆。
②事を始めるときに当たって何かを感じさせる物事。前兆。縁起。
【語源・由来】
「幸」は「運がよい。さいわい。」
「先」は「未来のある時点。将来。前途。」
【類義語】
好調、縁起が良い
幸先(さいさき)の使い方
四つ葉のクローバーを見つけたよ。
幸先が良いわね。
今日はうまくいきそうな気がしてきたよ。
その意気よ。
幸先(さいさき)の例文
- 幸先の良いスタートを切る。
- いきなり大物が釣れるとは幸先がいい。
- 幸先よく一本勝ちした。
- シーズン初めから三連勝とは幸先が良い。
- オウンゴールを決めるという幸先の悪いデビュー戦になった。
「幸先が悪い」は誤用?
「幸先」を用いた語に「幸先が悪い」という表現をみかけることがあります。
「幸先」は、めでたいことのある前触れ、吉兆という意味です。
「幸先」は、元々吉兆という良い意味で使われる上に、「幸先が悪い」では、めでたいことのある前触れが悪いという、おかしな意味になってしまいます。
しかし、日常生活で使われるうちに、辞書によっては「幸先が悪い」を「事を始めるにあたって先行きが不安になる」という意味で認めるようになりました。
【例文】
- 初日に土砂降りだなんて幸先が悪い。
- 出だしから幸先が悪い展開だ。
- 工事の竣工が延期になり幸先が悪い。