【二字熟語】
身分
【読み方】
みぶん
【意味】
①ある集団・組織における、その人の地位・資格。
②封建的社会における上下の序列。
③境遇。身の上。やや皮肉をこめていう。
④人の法律上の地位。民法では親族法上の夫・妻というような特定の地位をいう。
【語源・由来】
「身」は「社会的な地位や立場。みぶん。」
「分」は「各人にわけ与えられたもの。性質・身分・責任など。」
【類義語】
身の程、柄
身分(みぶん)の使い方
国勢調査の調査員が来たんだ。
調査に協力したの?
身分証と腕章を付けているけど、そもそも身分証が本物かどうかなんてわからないから、追い返しちゃったよ。
確かに素人には分からないわよね。
身分(みぶん)の例文
- 身分を明かす。
- 遊んで暮らせるとは良い身分だな。
- 身分不相応なぜいたくな暮らしをしている。
- 身分をわきまえよ。
- この国には、まだ身分制度が残っている。
「身分」と「身元」「地位」の違いは?
「身分」に似ている語に「身元(みもと)」「地位(ちい)」があります。
「身分」と「身元」の違いは?
「身元」は、
①その人の出生・出自・経歴などの事柄。素性 (すじょう) 。
②一身上の事柄。
という意味です。
「身分」は、その人の地位や資格をいいます。
対して「身元」は、その人の生まれや育ちをいうので意味が違います。
「身分」と「地位」の違いは?
「地位」は、
①社会やある組織の中で、人や物の占めている位置。身分や立場など。
②存在している場所。位置。
という意味です。
「地位」は、その人がおかれている社会的、職業的な「身分」や立場をいい、「身分が高い」「地位が高い」のように、同じような意味で使われます。
しかし「身分」には、「昼間から酒を飲むとはいいご身分で」のように、「境遇。身の上。やや皮肉をこめていう。」という意味や「人の法律上の地位。民法では親族法上の夫・妻というような特定の地位をいう。」という意味がある点が「地位」と違います。