【二字熟語】
進物
【読み方】
しんもつ
【意味】
進上する物品。おくりもの。つかいもの。献上品。
【語源・由来】
「進」は「さし出す。さしあげる。」
【類義語】
贈り物、ギフト、プレゼント、お遣い物、付け届け、贈答品、お土産
進物(しんもつ)の使い方
父さんは顔が広いから進物が山ほど届くんだよね。
いいわね。デパートのおいしいものがたくさん届くのね。
母さんはお返しの品を選ぶのが大変そうだよ。
もらいっぱなしというわけにはいかないもんね。
進物(しんもつ)の例文
- 諸国の大名から進物が届けられた
- 縁起物として進物に用いられることが多い。
- 進物用に包装してもらった。
- 菓子折りはお菓子の外箱を意味していたが、今では外箱に入った進物用の菓子全般を指す言葉になった。
- この御進物をたいそう喜ばれていました。
進物(しんもつ)のマナーは?
「進物」にはマナーがあり、奉書に水引、熨斗(のし)を用います。
親しい間柄の場合でも、品物をむき出しにして贈ることのは失礼にあたるので、用途ごとに印刷された印刷掛紙を用います。
一般に、慶事用の熨斗(のし)の印刷された掛紙を「のし紙」と呼び、弔事用の熨斗(のし)の印刷されていない紙を「掛紙」といいます。
「進物」と「贈答」との違いは?
「進物」と似た意味の語に「贈答」があります。
「贈答」は「物をおくったり、そのお返しをしたりすること。」をいいます。「進物」「贈答」ともにおくりものをする意味ですが、
- 「進物」は「目上の人に対するおくりもの。献上品」
- 「贈答」は「おくりもの。またはお返し」
という違いがあります。
「進物」の「進」には「さし出す。さしあげる。」という意味があるので「進物」は目上の人へのおくりものになります。
「進物」は、慶事、中元、歳暮など社交上の慣例としておくる品物のことをいいます。
「贈答」は目上の人に限らず「おくりもの」を意味し、さらに「お返しをする」という意味も含みます。