傾注の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
傾注
【読み方】
けいちゅう
【意味】
①傾け注ぐこと。
②ある事に心を集中すること。専心、事に当たること。
もう一つは、「何かに夢中になって、それだけにガッツリ集中する」ってことか。たとえば、ゲームに夢中になってるときとか、勉強にめっちゃ集中してるときみたいな感じやな。なんか、こう言われるとわかりやすいわ。
【語源・由来】
「傾注」は傾け注ぐことから、精神や力を一心に傾けて事に当たることを意味する。
【類義語】
専心、集中、専念、夢中、没頭、熱中、没入
【対義語】
散漫、分散、漫然
傾注(けいちゅう)の解説
「傾注」という言葉はね、二つの意味があるんだ。
まず、1つ目の意味は、「傾けて注ぐこと」。これは物理的に何かを片方に傾けて、そこに何かを流し込むという意味だよ。たとえば、水をジョウロから花に注ぐとき、ジョウロを傾けて水を流すでしょ? それが「傾けて注ぐ」っていうこと。
2つ目の意味は、「ある事に心を集中すること」。これは、自分の気持ちや注意を特定の事柄に全力で向けることを言うんだ。たとえば、試験勉強に全力を注ぐ時、他のことは考えずに勉強だけに集中するよね。それが「心を集中する」ってこと。「全力を傾注する」という表現を使うときは、何か1つの事に対して、自分の全部の力や注意をしっかりと向けている状態を言うんだ。
だから、「傾注」という言葉は、物理的に何かを傾けて注ぐことや、物事に集中して力を注ぐという意味があるんだね。
傾注(けいちゅう)の使い方
傾注(けいちゅう)の例文
- 学生の本文は勉強だ、学問に傾注すべし。
- 健太くんは熱に浮かされたように傾注していった。
- 洋菓子部門を廃止し、和菓子部門に傾注することにした。
- 卒業論文に傾注した。
- 退職後は、社会奉仕活動に傾注した。
傾注の文学作品などの用例
「傾注」と「注力」の違いを解説
「傾注」に似たような意味の言葉で「注力」があります。両語の違いを見ていきましょう。
「注力」の意味は「力を注ぐこと」
「傾注」の意味は「専心して事に当たること」
このことから、「傾注」は一つのことに集中して事に当たるという「注力」より強い言葉だと考えられます。
「注力」は、力を注ぐけれども全力を尽くすとは言い切れず、並行して他の仕事にも「注力」しているかもしれません。
一方で「注力」は、ある事に力を注ぐことを意味するけれど、必ずしも全力を尽くすわけではないんだ。例えば、いくつかのプロジェクトに同時に力を注いでいる場合、それぞれに「注力」していると言えるよ。
でも、「注力」はもうちょっと広くて、いくつかのことにちょっとずつ力を入れるってことやろ。仕事でも、いくつかの案件に関わって、それぞれに力を割いてるみたいな。つまり、「傾注」は一点集中、「注力」は複数のことにバランスよく力を入れる、ってわけやね。
そして、もう一つの意味は、あることに対して心を集中させること、つまり、その事に全力を尽くす、という意味なんだよ。