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「傑作」の意味と使い方や例文!「名作」との違いは?(類義語・対義語)

傑作の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
傑作

【読み方】
けっさく

【意味】
①作品が非常にすぐれたできばえであること。また、その作品。
②言動などが突飛でひどくこっけいなこと。また、そのさま。

二字熟語の博士
「傑作」という言葉には二つの意味があるんだよ。一つ目は、作品が非常に素晴らしく、出来栄えがすぐれていることを表すんだ。この意味では「傑作」と言われる作品は、とても高い評価を受けているものなんだよ。

二つ目の意味は、言動がとてもユニークで、笑いを誘うことだよ。これは、ちょっと変わっていて面白い行動や、おかしな発言を指すことが多いんだ。

助手ねこ
へぇ、それは面白いなあ。つまり、「傑作」とは、一つは「めちゃくちゃええ作品」って意味で、もう一つは「めっちゃおかしいこと」って意味があるんやな。

なんや、一つの言葉でえらいちゃう意味があるんやな。言葉って面白いね、いろんな意味があって。

【語源・由来】
「傑」は「ひときわ優れる。」
「作」は「こしらえた物。作品。」

【類義語】
秀作、秀逸、快作

【対義語】
駄作、拙作

傑作(けっさく)の解説

カンタン!解説
解説

「傑作」という言葉は、2つの意味があるんだよ。

まずね、1つ目の意味は、「作品がとってもすごく良くできていること」、または「そのような素晴らしい作品自体」を表すんだ。例えば、「数々の傑作を残す」という言葉は、その人がたくさんの素晴らしい作品を作ったということを意味しているよ。絵画や小説、映画など、いろんな種類の作品がこれに当てはまるんだ。例えば、とても上手に描かれた絵や、すごく面白い本などが「傑作」と呼ばれることがあるんだよ。

2つ目の意味は、「言動がとてもユニークで、おかしくて笑えること」、または「そんな風に笑える様子」を指すんだ。たとえば、「それは傑作な話だ」というときには、その話がとても面白くて、変わっていて、聞いている人を笑わせるような話だということを言っているんだよ。この場合の「傑作」は、うまくいったり、上手な作品という意味ではなく、とても面白くて特別な話や出来事を指しているんだ。

だから、「傑作」という言葉は、すごくよくできた素晴らしい作品を表すときもあれば、笑えるくらい面白い話や出来事を表すときもあるんだね。

傑作(けっさく)の使い方

健太
その時の先生のあわてようといったら傑作だったよ。
ともこ
私も見たかったなあ。
健太
いつも冷静な先生が、驚いた顔でうぎゃあって叫んだからね。
ともこ
生徒に笑われた先生は気の毒だけど、楽しそうでうらやましいわ。

傑作(けっさく)の例文

例文
  1. これは推理小説の傑作だ。
  2. それはなんとも傑作な話だ。
  3. 本気で優勝を狙うとは傑作だ。
  4. この曲は、彼らの初期の傑作だ。
  5. この絵は最高傑作になるだろう。

傑作の文学作品などの用例

  1. ・・・すが、とにかく近来の傑作ですよ。ぜひそれを書いて下さい。 保吉 ・・・ 芥川竜之介或恋愛小説

  2. ・・・「だが、恋愛小説の傑作は沢山あるじゃないか。」「それだけまた、後・・・ 芥川竜之介片恋

  3. ・・・楽家には如何なる彼の傑作と雖も、十分の満足を与えないであろう。 ・・・ 芥川竜之介「菊池寛全集」の序

「傑作」と「名作」の違いを解説

傑作」に似てる語に「名作(めいさく)」があります。

名作」は、「すぐれた作品。名高い作品。」という意味です。

傑作」も「名作」も、「作品に対する評価。また、そういう評価を得た作品。」というほぼ同じ意味で使われます。

しかし「傑作」には、言動などが突飛でひどくこっけいなことという意味がある点が「名作」と違います。

二字熟語の博士
「傑作」というのはね、とっても素晴らしくて、特別にすごい作品のことを言うんだよ。また、言動などがとても変わっていて、人々を笑わせるようなことを指す意味もあるんだ。

一方で、「名作」というのは、長い時間を経てもたくさんの人に愛され、評価され続ける素晴らしい作品のことだよ。

助手ねこ
へぇ、そういうことかい。じゃあ「傑作」っていうのは、なんていうか、目からウロコ!って感じのすごい作品やんな。ほんで、笑いを誘うような、ちょっと変わったやつにも使えるんやな。

でも、「名作」は、時がたっても色あせへん、みんなに愛される作品のことなんやな。そうか、そうか。ん~、似てるようでちょっと違うな。どっちもすごいけど、すごいポイントがちゃうんやな。