【二字熟語】
失礼
【読み方】
しつれい
【意味】
①他人に接する際の心得をわきまえていないこと。礼儀に欠けること。また、そのさま。失敬。
②他人のもとを立ち去ることのていねいな言い方。
③軽く謝るとき、人に何かたずねたり頼んだりするとき、また人と別れるときなどのあいさつの言葉。
【語源・由来】
「失」は「なくす。うしなう。うせる。」
「礼」は「社会生活上守るべき行動の形式。規範となる作法。また、儀式・制度など。」
【類義語】
失敬、無礼、ぶしつけ、無作法
【対義語】
敬意、慇懃
失礼(しつれい)の使い方
健太くん。校長先生に対して「あんた」はないんじゃないの?失礼千万よ。
「あなた」って言おうとして間違えたんだよ。
一文字違うだけで、印象が真逆になってしまうわよ。
先程は失礼しましたって謝ってくるよ。
失礼(しつれい)の例文
- 夜分に電話して失礼いたしました。
- この後用事があるので、お先に失礼させていただきます。
- ちょっと前を失礼しますよ。
- 失礼の段、お許しください。
- 失礼ですが、お名前を伺ってもよろしいですか?
「失礼」と「無礼」の違いは?
「失礼」に似ている語に「無礼(ぶれい)」があります。
「無礼」は、古くは「ぶらい」「むらい」とも読み、「礼儀にはずれること。また、そのさま。失礼。不躾 (ぶしつけ) 。無作法。」という意味です。
「失礼」も「無礼」も、礼儀にはずれることをいいます。
しかし、「無礼」は古風な言い方で、「失礼」の方が、日常会話で一般的に使われます。
また、「失礼」は、問いかけ、謝罪、別れのときなどに使われる点が「無礼」と異なります。
さらに、「失礼」はだれに対しても使えますが、「無礼」は目上の人に対して、身分をわきまえないという意味で使われます。