穏当の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
穏当
【読み方】
おんとう
【意味】
①おだやかで無理がないこと。また、そのさま。
②すなおでおとなしいさま。
何かを進めるときに「これ、穏当やな」って思えば、ちょうどいい感じってことやね。わかりやすいな、ありがとう博士!
【語源・由来】
「穏」は「落ち着いている。おだやか。」
「当」は「あたりまえ。道理にかなう。」
【類義語】
妥当
【対義語】
駆使、浪費
穏当(おんとう)の解説
「穏当」っていう言葉の説明をするね。
「穏当」っていうのは、基本的に2つの意味があるよ。
1つ目は、「おだやかで無理がないこと」や「そのような様子」を意味しているんだ。つまり、何かがスムーズに、無理なく進むことを指すよ。例えば、「取り扱いに穏当を欠く」っていうのは、扱い方がちょっと無理があって、スムーズじゃないってことだね。はんたいに、「穏当な処置」っていうと、その対応や処置がちょうどよく、適切だってこと。
2つ目の意味は、「すなおでおとなしい様子」を表しているよ。例えば、「何でも此のあたりに評判の美い女で、それで優しくって、穏当で、人柄で」〈鏡花・照葉狂言〉っていうのは、その女性がすごく優しくて、おとなしい性格の持ち主であるってことを言っているんだ。
「妥当(だとう)」っていう言葉も似ているけど、これは「適切」や「ちょうどよい」っていう意味になるよ。
ちなみに、この「穏当」から派生してできた言葉として「おんとうさ」っていうのもあって、これは「穏当」の性質や状態を指す名詞だよ。
簡単に言うと、「穏当」は何かがちょうどよく進む様子や、おとなしい性格を指す言葉なんだね。
穏当(おんとう)の使い方
穏当(おんとう)の例文
- 穏当なやり方で事を運びたいと考えています。
- あの事件に関することはすべて穏当に片が付いた。
- これ以上やると退くに退けなくなる、ここらへんでやめるのが穏当だろう。
- ともこちゃんの解釈の方が穏当で無理がない気がする。
- 直感よりも、科学で証明されたことを信用する方が穏当です。
穏当の文学作品などの用例
「穏当を欠く」とは?
「穏当」を用いた表現の一つに「穏当を欠く」があります。
「穏当を欠く」とは、不適切で、理屈にかなっていない行いなどをすることをいいます。
うーん、それはやっぱりちゃんと考えて行動しなあかんってことやろ。ちゃんと理屈を考えて、しっかりとした行動をするのが大事やな。
【例文】
- センシティブなことについて大勢の前で話すことは穏当を欠くとされる。
- 貸してもらった金は返さないと穏当を欠くし義理も欠く。
もう1つは、すなおでおとなしい様子を示すものだよ。