皆目の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
皆目
【読み方】
かいもく
【意味】
①あとに打消しの語を伴って、強く否定する気持ちを表す。まるっきり。全然。
②まるまる全部、すっかりの意を表す。あとに否定的な意味・内容のくることが多い。
そして、「皆目ちゃうわ」とか言うときは「全くちゃうわ」という感じで、全部違うっていう意味やな。この「皆目」というのは、どっちも強い気持ちを伝える時に使うんやな。
【語源・由来】
「皆」は「全部。すっかり。」
元々は「カイムク」。
【類義語】
全然
皆目(かいもく)の解説
「皆目」という言葉は、ある事柄や状態について強く何もわからない、または全くの違いを示す言葉なんだよ。
最初に、この言葉は、二つの意味があることを知っておくといいね。
1つ目の意味は、「まるっきり」とか「全然」という意味で使われることが多いんだ。だから、例えば「皆目見当がつかない」というのは、何も予想や推測ができないということを強く表現しているんだよ。
2つ目の意味は、「まるまる全部」とか「すっかり」という意味で、この場合も否定的な文脈で使われることが多いんだ。「風眼とやらをわづらひおりまして、両眼ともに皆目おっつぶして」〈滑・膝栗毛・三〉は、風邪のせいで目が完全に腫れてしまって、どちらの目も全く開かなくなった、という状態を表しているんだ。
だから、「皆目」という言葉は、何かが全くわからない、または完全に何かの状態になっていることを示すときに使われる表現なんだね。
皆目(かいもく)の使い方
皆目(かいもく)の例文
- 今年は優秀な選手が多いので、誰がスタメンに選ばれるか皆目見当がつかない。
- やったことがないので、段取りが皆目わからない。
- 何回来ても、新宿駅地下は迷路のようで、自分がどこにいるのかすら皆目わからない。
- なぜともこちゃんが怒っているのか、皆目見当がつかない。
- 本当に、この作戦で成功することができるのか、皆目見当がつかない。
皆目の文学作品などの用例
「皆目見当がつかない」とは?
「皆目」は、「皆目見当がつかない(かいもくけんとうがつかない)」という表現で使われることがあります。
「皆目見当がつかない」の「見当」は、
①大体の方向・方角。
②はっきりしていない事柄について大体の予想をすること。見込み。
③版画や印刷で、刷る紙の位置を決めるための目印。その形からトンボともいう。
④(接尾語的に用いて)数量を表す語に付いて、その程度の数量であることを表す。…ぐらい。全く理解できない、未知の事柄について予測ができないことを意味する表現。
という意味です。
「皆目見当がつかない」とは、まったく理解ができない、まったく予測ができないという意味です。
つまり、何に対しても手がかりがなく、方向性や答えを探ることが難しいときに用いられる表現なんだ。
何か問題や状況があっても、どうしたらいいのか、どうなるのか全然見当がつかんってことやろ。例えば、難しいクイズの答えとか、未来の出来事とかに使う言葉やな。
【例文】
- ともこちゃんが何をしたいのか、皆目見当がつかない。
- 落ち込んでいる健太くんに、どんな言葉をかければいいのか皆目見当がつかない。
- 目隠しをされていたので、ここがどこなのか皆目見当がつかない。
二つ目は、すべて、完全にという意味だけれど、大抵は「わからない」「知らない」という否定の文脈で使われるんだ。