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「感懐」の意味と使い方や例文!「感懐を抱く」とは?(類義語)

感懐の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
感懐

【読み方】
かんかい

【意味】
ある事柄に接して心に抱く思い。

二字熟語の博士
「感懐」とは、何かに触れたり経験したりしたときに、心に湧き上がる感じや思いのことを指すんだよ。
助手ねこ
あー、つまり、何かに出会ったときや体験した時に、心で思ったり感じたりする気持ちのことやな。

映画を見て感動したり、美味しいものを食べて嬉しくなったりするときの、その心の中で感じるものを「感懐」というんやな。

【語源・由来】
「感」は「外部の物に触れて心が動く。心の動き。」
「懐」は「おもう。おもい。」

【類義語】
感想、感慨

感懐(かんかい)の解説

カンタン!解説
解説

「感懐」という言葉はね、何かに触れたときや何かを経験したときに、心の中で感じる思いや気持ちを指すんだよ。

例えば、夏休みに家族で行った旅行の楽しかった思い出や、初めて見た星空の美しさ、初恋の時のドキドキした気持ち、大切な人と過ごした時間、失敗してしまった時の後悔や悲しみなど、人それぞれが持っている感じたことや思ったことが「感懐」なんだ。

そして、その心の中で感じたことや考えていることを言葉にして他の人に話すことを「感懐を述べる」というんだよ。たとえば、友達に「あの日の夕焼けを見て、本当に感動した」とか「あの映画を見て、涙が止まらなかった」といった具体的な感情や考えを伝える時に使われる表現なんだ。

だから、「感懐」という言葉は、ある事や出来事に対して心がどう反応しているか、どんな感情や考えが湧いてくるかを表しているんだね。

感懐(かんかい)の使い方

ともこ
健太くん。舞い上がってしゃべりすぎよ。
健太
場を和ませようと思ったんだよ。
ともこ
健太くんは黙ればいいというのが、あの場に居た全員の正直な感懐よ。
健太
気を遣っただけなのに裏目に出てしまったよ。

感懐(かんかい)の例文

例文
  1. これは、親しい友との別離の感懐を歌った詩です。
  2. 十年ぶりに帰った故郷に多少の感懐を抱いた。
  3. この絵には、彼の妻への感懐が込められてます。
  4. 目の前に広がる光景に、美しいという感懐を抱いた。
  5. 今の自分の感懐を詩で表現したい、できたらいいなと考えました。

感懐の文学作品などの用例

  1. ・・・一言、私は批評めいた感懐を述べたくなるが、しかし、読者の鑑賞を、・・・ 太宰治『井伏鱒二選集』後記

  2. ・・・記者たる私のひそかな感懐である。 さて、きょうは、何をお話いたし・・・ 太宰治黄村先生言行録

  3. ・・・た自身の体験としての感懐も、あらわにそれと読者に気づかれ無いよう・・・ 太宰治女の決闘

「感懐を抱く」とは?

感懐」は、「感懐を抱く」という表現で使われます。

感懐を抱く」とは、ある事柄に接して特定の想いを持つことをいいます。

二字熟語の博士
「感懐を抱く」という言葉は、特定の事柄に触れたり、経験したりしたときに、その事に対して持つ特別な感じや思いを表す言葉だよ。
助手ねこ
あぁ、それはつまり、何かしらの出来事やものに対して、心の中で「あぁ、こう感じるなぁ」とか「なんかこんな思いが湧いてくるわ~」っていうのを「感懐を抱く」と言うんやな。

たとえば、昔の思い出の場所を訪れて、昔を思い出すときとかに使う言葉やろ。感慨深いみたいな感じやな。

【例文】

  1. 警察官になりたての頃は、事件のたびに、こんなに残酷なことをするのは人間ではないという感懐を抱いたものだ。
  2. 自分が卒業した学校の校歌を聞き、懐かしいという感懐を抱きました。